Keiko氏は、月星座を軸にした開運法「ルナロジー(Lunalogy)」と、新月と満月を使う願望達成法「パワーウィッシュ(Power Wish)」を考案した日本の占星術家です。1963年生まれ。講談社の著者紹介によれば慶應義塾大学法学部政治学科を卒業し、株式会社電通を退社したのち、占星術を星のエネルギーを読み取るスキルと位置づける方針のもとで、独自の切り口から開運情報を書籍やメールマガジンで発信するようになりました。
2018年の雑誌『FRaU』の紹介記事では、電通を退社したあと、ソウルメイト・リーディングで知られるイヴァルナ(IVARNA)のエージェントとなり、6,000件以上の鑑定に携わったと紹介されています。オリジナル商品のブランド「K's Selection」を展開し、ヨーロッパ系ブランドの総代理店も務める実業家でもあると、2019年の楽天ブックスのインタビューに付されたプロフィールにあります。
発信の場は、書籍とムックのほか、メールマガジン、ブログ、公式サイト「Keiko's Power Wish アカデミー」です。メールマガジンの読者は2018年の時点で7万人を超え、2023年の講談社の紹介ではブログ読者が12万人を超えるとされています。2025年10月からは美容誌『MAQUIA』のウェブ版で「Keikoの月星座占い」を毎月届けています。
Keiko氏の方法の中心にあるのは
月です。楽天ブックスのインタビューで本人は、ルナロジーを月を使った開運法の総称として自ら名づけた造語だと説明し、三つの柱から成ると述べています。自分の出生図の
月星座を使って「引き寄せ力」を強めること、その日の月がどのサインにあるかに合わせて行動して「タイミングのよい体質」になること、そして新月と満月を使って願いをかなえるパワーウィッシュです。
この考えの背景として、Keiko氏は「運の正体はタイミング」という持論を挙げています。月は太陽系の天体のなかでいちばん動きが速いので、運の流れを早く変えたいなら月を使うのが効果的だ、という説明です。日々の月のサインを書き込んだ手帳『月星座ダイアリー』も、この考えにもとづいて作られています。
パワーウィッシュでは、
新月と満月をそれぞれ別の節目として扱います。2018年の『FRaU』の記事によれば、新月は願いへの決意を宇宙に表明するタイミング、満月は願いがかなったものとして感謝するタイミングとされ、Keiko氏は月の引力を願いをかなえるために使うメソッドとしてまとめたと述べています。2019年のプロフィールでは、公式サイトで毎月の新月と満月の日に、天空図をつけて願いの書き方を解説していると紹介されています。
太陽星座だけでなく月星座から自分を読むという発想は、本事典の
太陽星座のその先へでも扱っているテーマです。また、新月に願いを書く実践は、英語圏ではジャン・スピラーが『
New Moon Astrology』(2001年)で紹介しています。ただし、両者の関係を示す資料は確認できていません。
パワーウィッシュの最初の単行本は『新月・満月のパワーウィッシュ Keiko的宇宙にエコヒイキされる願いの書き方』(講談社、2017年)です。同じ年から、新月と満月ごとに願いを書き込むための年間ノート『パワーウィッシュノート』(講談社)が毎年のように刊行され、カード形式の『宇宙のサインを読み解く パワーウィッシュ・アンカリング・カード』(講談社、2018年)も出ています。
月星座の側では、雑誌『anan』の別冊ムック『月星座パワーブック Keiko的Lunalogy』(マガジンハウス)がシリーズになっています。2017年の初刊ののち、2018年12月の『革命レベルの強運を呼ぶ!月星座パワーブック』を経て、2025年11月刊の2026年版まで年ごとに続いています。ほかに、12星座別の分冊『「愛と金脈を引き寄せる」月星座占い Keiko的Lunalogy 2022』(マガジンハウス、2021年)や、子どもの月星座を扱った『Keikoの月星座が導くお子さま月占い』(講談社、2022年)があります。
講談社の2023年の紹介では、著書は累計170万部、パワーウィッシュに関する書籍は海外6か国語に翻訳されたとされています。
Keiko氏の仕事は、出生図全体を読む技法よりも、月のサインと新月・満月という毎月めぐってくる区切りに焦点を絞り、日々の暮らしのなかで使える形に整えた点に特徴があります。月の動きの基本を押さえておくと、本人の手帳やノートがどの天文現象にもとづいているのかを確かめながら使えます。月のサインの基本は
月星座の項目と
ルネーション(新月・満月)の項目にまとめています。ほかの日本の占星術家との位置関係は
現代占星術家マップで見渡せます。