キム・マリー(Kim Marie)は、米国で進化占星術を教え、実践している占星術家です。
ジェフリー・ウルフ・グリーンが体系化した
進化占星術の教育団体、進化占星術ネットワーク(Evolutionary Astrology Network、EAN)のマネージング・ディレクターを務めています。EAN は、ジェネラル・マネージャーのリロイ・ワイマー(LeRoy Weimer)とともに作った組織で、所在地はサウスダコタ州ラピッドシティです。「StarLady(スターレディ)」の名でも知られています。
EAN の公式サイトによると、キム・マリーは1985年から進化占星術を学び、実践してきました。2002年から2008年までは、米国でジェフリー・ウルフ・グリーンの進化占星術の学校(Jeffrey Wolf Green School of EA)を運営しています。代替療法と環境政治の分野での経歴もあると紹介されています。
キム・マリーの活動の中心は、グリーンの方法にもとづく進化占星術を、通信と対面の両方で教えることです。EAN では、世界各地の受講者に向けた「進化占星術コース(The Evolutionary Astrology Course)」を統括し、対面の講座を教え、北米各地で進化占星術の会議やワークショップを開いてきました。
コースは二つの段階に分かれています。第1段階の「哲学・元型・個人」は、複数の人生をまたいで成長する魂という考え方を学ぶ部分です。EAN の説明では、進化占星術は決まった公式を使って過去生のパターンを読み、それを今の人生のカルマの力学と結びつけるものとされています。第2段階は人間関係と健康を扱い、家族や職場、親密な関係に表れる関わり方のパターンを、
シナストリーや
コンポジットを使って読む内容と、健康とウェルネスの占星術を含みます。受講者は課題を提出して認定を受けることができ、第1段階の認定には11の課題が求められます。
講座の題材を見ると、キム・マリーが重視している技法がわかります。天体の組み合わせの周期を扱う講座では、彼女自身の「位相とアスペクトのサイクル(Cycle of Phases and Aspects)」が3時間かけて説明されます。中級者・職業占星術家向けには、15時間の「チャート解釈の習得(Mastering Chart Interpretation)」があり、土星と月の組み合わせを家族の占星術として扱った講座もあります。グリーン自身が天体を通して黄道十二宮の元型を説明した講座の記録も、EAN の教材として提供されています。
占星術以外の手法としては、ロジャー・ウルガーが開発した過去生とソウル・リトリーバル(魂の回復)の手法「ディープ・メモリー・プロセス」の実践者で、その認定を受けたカウンセラーと紹介されています。マーク・ジョーンズとの共同ワークショップの紹介では、キム・マリーの過去生への退行の仕事が、ジョーンズの心理療法の仕事と並んで挙げられています。個人鑑定では、ネイタルチャート、未来の流れの予測、シナストリーとコンポジットによる関係の読み、健康とウェルネスの占星術を扱っています。
単著の書籍は確認できませんでした。主な発信は、EAN の講座教材、ウェビナー、録画されたワークショップ、そしてポッドキャストです。ポッドキャスト「StarLady Soul Reader」では、キム・マリーが MediaMonk とともに、新月・満月ごとの天体の動きを解説してきました。現在はおおむね2週間ごとに、半月分のトランジット、逆行、月相、食などを扱う予報を配信しています。
EAN の講座には、心理療法家で進化占星術家の
マーク・ジョーンズと共同で行ったワークショップもあり、第2・第7・第12ハウスを通して本質的な欲求を見つけ、尊重することを扱っています。グリーンの学校の運営から、自分の組織での教育へと続く経歴は、グリーンの方法がどのように次の世代へ受け渡されてきたかを示す一つの例です。グリーンとの関係は
現代占星術家マップで確かめられます。
進化占星術の考え方そのものに関心がある人は、グリーンの
『Pluto: The Evolutionary Journey of the Soul』や、
冥王星と
月のノードの項目とあわせて読むと、キム・マリーの講座が何を土台にしているかがつかみやすくなります。