ケリー・サーティーズ(Kelly Surtees)は、オーストラリア出身の占星術家です。講座サイト Mind Is The Master の講師紹介では、カウンセリングを行う占星術家であり、書き手であり、教師でもあると紹介され、オーストラリアのシドニーとカナダのトロントを行き来しながら活動しているとされています。2002年からプロの占星術家として活動し、世界各地のクライアントと受講者を持っています。資格としては、オーストラリア占星術師連盟(Federation of Australian Astrologers、FAA)の実践者ディプロマ(Practitioner's Diploma in Astrology)を持っています。
教える立場は伝統的占星術で、
ヘレニズム占星術と伝統的な技法を土台に、古代の考え方を現代の暮らしにつなげることを掲げています。一般誌 WellBeing の著者紹介では、得意分野として仕事と人生の方向性、健康と妊娠、恋愛などが挙げられています。
本人がポッドキャストで語ったところでは、10代で占星術に出会い、地元の図書館でインターネットを使い、占星術家のブログなどを読んで学び始めました。その後、シドニーで独立して教えていた占星術家に約2年師事し、この縁からFAAとつながりを持ちます。出発点は現代の一般的な占星術で、最初の講演はニューサウスウェールズ州の占星術の会で行ったキロンについてのものだったと振り返っています。また20代のころ、シドニーで若い占星術家の集まりを仲間と立ち上げたことも語っています。
転機は、本人の記憶では2004年ごろにメルボルンで開かれた大会でした。そこで
デメトラ・ジョージ、
ジョン・フローリー、
J・リー・レーマンの講演を聞き、古い技法に初めて触れたといいます。なかでもデメトラ・ジョージの、チャートを船にたとえ、アセンダントのサインの支配星を舵取り役とみなす考え方に強く惹かれたと述べています。
サーティーズの仕事の中心は、個人鑑定と教育、そして執筆です。2013年の時点では、カナダのトロント近郊に移って約5年がたっていたと話しています。
技法の面では、ハウスの区分に
ホールサインを使うようになった経緯を2013年のポッドキャストで語っています。同年の大会でクリス・ブレナンと話したことをきっかけに試し始め、使うほどにホールサインを既定にするようになった、その単純さがチャートの中で一貫しているように感じられる、という趣旨です。
講演では、同じく2013年の北西部占星術会議(NORWAC)で2本の講義を行いました。1本はトランジットとプログレッションを組み合わせて使う方法で、特にプログレスの月の位相によってトランジットの意味を見極める考え方を扱いました。もう1本は、ネイタルのアングル・ハウスの支配星が関わるアスペクトや、アングル・ハウスにあるアスペクトに注目する内容でした。2017年のQ&A回では、7ハウスの支配星と天体の速さに注目して、恋愛に関するチャートを2か月ほどで50〜60件読み込んだ経験も紹介しています。
講演の場は NORWAC のほか、ユナイテッド・アストロロジー・カンファレンス(UAC)、FAA、SOTA、国際占星術研究協会(ISAR)などに及びます。オンラインの学校 Astrology University ではシニア講師を務め、「伝統的占星術入門」「チャート解釈におけるハウス」「主要アスペクトの理解」といった講座を担当しています。
単著の書籍は確認できませんでした。書き手としての仕事は、雑誌やウェブでの継続的な執筆が中心です。
講師紹介によれば、サーティーズは年刊の「WellBeing Astrology Guide」に執筆し、編集も担当しています。オーストラリアの雑誌 WellBeing には、2010年から2011年にかけて月のサイクルなどを扱った記事を寄せています。また2015年のポッドキャストでは、米国の専門誌 The Mountain Astrologer のブログで、その月の星の動き全体を解説する月例コラムを書いていることが話題になっています。仕事の中で多くの文章を書いていることも、本人が述べています。
サーティーズは、
クリス・ブレナンの番組『The Astrology Podcast』に初期から繰り返し出演してきました。番組が始まった翌年の2013年には、大会の振り返り、水星逆行、ハウス区分の問題といった回に出演しました。2015年には月例の予報回にも出演し、その後はブレナン、
オースティン・コポックと3人で、翌月の星の配置と、物事を始めるのに向いた日取りを解説する回にたびたび登場しました。2016年1月配信の2月予報回、2018年2月配信の3月予報回などがその例です。
ほかにも、占星術の学び方や占星術家としての歩み方を語る回、リスナーの質問に答える回などにたびたび登場しています。講師紹介では、その教え方は受講者から温かく明快だと評され、初学者には技法が近づきやすく、経験者には奥行きがあると紹介されています。
サーティーズの歩みは、現代の占星術から入った実践者が、大会や講義をきっかけに伝統的な技法を取り入れ、鑑定と教育に生かしていく道筋の一例として読むことができます。彼女の考え方に触れるには、『The Astrology Podcast』の出演回を聴くのが入り口になります。月例の予報回では、
イレクショナル占星術の考え方で日取りを選ぶ手順も聞くことができます。
人物同士のつながりは
現代占星術家マップでも確かめられます。自分のチャートをホールサインで見直してみたい人は、
無料のホロスコープ計算機で出生図を出してから、
ホールサインの解説と照らし合わせてみるとよいでしょう。