yuji氏は、「星読み係」「ヒーラー」を名乗って活動する日本の占星術家です。講談社の著者紹介によれば香川県高松市の生まれで、18歳でイタリアに渡って現地の大学院を卒業し、ミラノのプロダクトデザイン事務所に勤めたのち、拠点を東京に移してヒーラーとして活動する道を選びました。
本人のnoteの自己紹介(2020年1月公開、のちに追記)では、イタリアのフィレンツェとミラノ、パリ、ロンドンを経て帰国し、四国に滞在したあと2005年から東京に住んでいること、専攻はプロダクトデザインとパッケージデザインだったことが述べられています。同じ文章で、占星術を開運の処方箋を出し、人の背中を押すための「活人術」としての占星学と位置づけています。
活動の場は、個人鑑定、雑誌やウェブでの連載、講演、そしてSNSです。毎日星を読み、そのメッセージをSNSで発信しているとされ、X(旧Twitter)のアカウントは「@yujiscope」です。同じnoteでは、ワニブックスのウェブマガジン「wanibookout」での「マンスリー星読み」の連載、女性誌やライフスタイル誌への寄稿、YouTubeチャンネル「yuji ☆universe」が挙げられています。2024年の講談社の著者紹介では、YouTubeやstand.fmなどで毎日の星読みを発信しているとされています。
yuji氏の名を広く知らせたのは、「風の時代」をめぐる発信です。2020年刊の『「風の時代」に自分を最適化する方法』の内容紹介では、占星術において2020年はおよそ220年ぶりに時代が大きく変わる年とされ、それまでの会社や組織、学歴やブランド、物質や資産が力を持つ「土の時代」から、2020年の年末を境に「風の時代」へ移ると説明されています。この区切りのもとになっているのは、木星と土星が約20年ごとに会合する
グレート・コンジャンクションが、2020年12月に風のサインの
水瓶座で起きたことです。考え方の全体像は
風の時代のコラムにまとめています。
翌年の『風の時代の未来予測』では、時代の節目となる大きな星の出来事が2024年、2026年、2044年にあるとして、その先の展望と、風の時代が終わるとされる200年後の見通しまでを扱っています。プロローグでは、星の見地からすると未来はむしろ明るいように思える、という立場が示されています。
2024年の『星読みで才能を見つける本』では、時代の流れから個人の出生図へと焦点を移しました。占星術の考え方では才能がない人は存在せず、誰もがいくつかの才能を持って生まれてくるとして、自分の星から才能とお金を得やすい領域を読む方法を紹介しています。
星の動きを、
トランジットのような技法の説明よりも、時代の空気や生き方の指針として語る点が、yuji氏の発信の特徴です。占星術とあわせて、神さまや石を扱う著作もあり、ヒーラーとしての活動と星読みが一つながりになっています。
初期の単行本には、神社と神さまを扱った『神さまと顧問契約を結ぶ方法』(ワニブックス、2017年)と『神さま手帖』(同、2018年)、星読みの本『yujiの星読み語り』(同、2019年)があります。続く『「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界の星を読む』(講談社、2020年)は12星座別の星読みを収め、講談社によれば6万部を超えました。翌年に『風の時代の未来予測』(講談社、2021年)が出ています。
その後の著作には、『運命を変える「石」の処方箋』(KADOKAWA、2022年)、本島彩帆里氏との共著『「生き方のセンス」の磨き方』(ワニブックス、2022年・黒と白の2冊)、『星読みで才能を見つける本 自分の知らない自分に出会える』(講談社、2024年)、『星★道 自分のポテンシャルを見つけ出す道しるべ』(KADOKAWA、2025年)、『星読みと縁 かけがえのない人との出会いを引き寄せる』(祥伝社、2026年)があります。『神さまと顧問契約を結ぶ方法』は、2025年に三笠書房の王様文庫に入りました。ほかに『星2.0』(光文社)も著者紹介に挙げられています。
yuji氏の著作は、木星と土星の会合という長い周期の天文現象を、一般の読者が自分の生き方に引き寄せて考えるための言葉として広めた例です。読むときは、星の出来事そのものと、それに重ねられた時代の解釈とを分けて押さえると理解しやすくなります。会合の周期やエレメントの移り変わりは
グレート・コンジャンクションのコラムで、出生図の基本は
ネイタルチャートの項目で確かめられます。ほかの日本の占星術家との位置関係は
現代占星術家マップで見渡せます。