真弓香氏(まゆみ かおり、1958年生まれ)は、アメリカを拠点に活動する日本の占星術家です。出生図の天体が地球上のどこでアングルにあたるかを世界地図に描く
アストロカートグラフィを専門とし、その技法を日本語の著作と翻訳で紹介してきました。
本人の公式プロフィールによれば、1985年に渡米し、現在はハワイ州に住んでいます。Academy of Art University でインテリアデザインの学士、Parsons School of Design で建築照明デザインの修士を修め、ニューヨークで建築照明デザイナーとして働いていました。アストロカートグラフィと出会ったのはこの頃で、友人や同僚への贈り物としてチャートを配っていたところ、読み方を尋ねられるようになり、気づけばカウンセリングのようなことを始めていたと振り返っています。
資格と所属について、公式プロフィールは、AstroCartoGraphy の公認カウンセラー資格を日本人で初めて取得したこと、ヘレニスティック占星学のディプロマを取得したこと、アメリカの占星術団体NCGR(National Council for Geocosmic Research)の会員であることを挙げています。CITAアストロ・カウンセラー養成通信講座では講師を務めています。
真弓氏の仕事の中心は、場所によって出生図のどの天体が前に出るかを読む、地理の占星術を日本に紹介したことです。アストロカートグラフィは、アメリカの占星術家
ジム・ルイスが体系化し、地図、解釈の手引き、講座、認定試験までを一つの体系として整えた技法です。地図上の線は、各天体がアセンダント、ディセンダント、MC、ICのいずれかに重なる地点を結んだもので、本事典の
アングルの項目で説明しているとおり、どこに立つかによってアングルに重なる天体が変わることを利用します。
真弓氏はこの技法をルイス本人から学んでいます。公式プロフィールによれば、公認カウンセラー資格試験のためのセミナーの案内を受け取って参加したところ、会場は経験を積んだ占星術家ばかりだったといいます。ルイスは翌年に脳腫瘍で亡くなり、そのセミナーが本人が教えた最後の講義になったと記しています。ルイスの没年は1995年です。
真弓氏はまた、ジム・ルイスとロバート・カリー(Robert Currey)によるアストロカートグラフィの公式解説書、全3冊の日本語版を翻訳・監修しています。
もう一つの柱が、ルイスが名づけたサイクロカートグラフィです。これは
トランジットや
プログレッションの天体の線を地図に重ね、ある時期にどの場所で星が強く働くかを読む方法です。真弓氏は、場所と時期を組み合わせて読むカウンセリングを「ライフ・ストラテジー・セッション」として提供しています。1999年からは、月の動きをまとめた「アストロアジェンダ ムーンカレンダー」も発行しています。
アストロカートグラフィを日本の一般読者に向けて紹介した単著に、『パワーゾーン アストロ・カート・グラフィで、あなたの「開運場所」が分かる!!』(ヴォイス、2001年)があります。その後、『あなたの運命を開く場所はここだ! 場所による開運占星学 アストロカートグラフィ&サイクロカートグラフィ』(太玄社、2016年)で、出生図の線と時期の線の両方を扱いました。
『運命を左右するサイクロカートグラフィ クレタ島へのアストロ旅行記』(太玄社、2024年)は、本人が文と写真を手がけた旅行記の形をとった解説書です。国立国会図書館の書誌の内容紹介によれば、太陽のMHライン(MCライン)の上にあり、サイクロカートグラフィのキロン(カイロン)が通過中だったクレタ島への旅を描いています。
アストロカートグラフィ以外では、『外資系キャリアが密かに使う成功の法則』(経済界・リュウ・ブックスアステ新書、2007年)、月の動きを生活に取り入れる『アストロ・ダイエット 美しくなる秘訣は月が知っている』(講談社、2008年)があります。初期には、パンタ笛吹氏との共著『アガスティアの葉の秘密 精神世界とインドの旅』(たま出版、1995年)、牧まさお氏との共著『マジカル・インカへの旅 聖なる予言に導かれて』(第三書館、1997年)といった旅の本も出しています。
真弓氏は、ジム・ルイスの技法を本人の講義で学び、その公式解説書を日本語に移した人物として、日本でこの技法を紹介してきました。この技法を学ぶなら、まず
アストロカートグラフィのコラムと
技法の解説で線の意味と読み方の流儀を押さえ、そのうえで真弓氏の著作に進むと、出生図の線から時期の線へと順に理解を広げられます。技法の源流は
ジム・ルイスの項目にまとめています。ほかの占星術家との位置関係は
現代占星術家マップで見渡せます。