石塚隆一氏(いしずか りゅういち、1964年生まれ)は、日本の心理占星術研究家です。ARI占星学総合研究所の講師紹介によれば、1992年から占星術の研究を始め、
松村潔氏に師事したのち、「ノエル・ティル・マスターコース」を修了しました。2000年以降は講座と執筆を通じて後進の育成に取り組んでいます。
アメリカの心理占星術家
ノエル・ティルの著作2冊を日本語に訳したことで知られ、ARI占星学総合研究所の講師を務めています。同じ講師紹介では、ミュージシャン・録音エンジニアとしての顔も持つことが紹介されています。
石塚氏の仕事の中心は、ノエル・ティルの心理占星術を日本語で学べるようにしたことです。ティルは、ホロスコープの配置を吉凶としてではなく、その人が満たそうとしている心理的な欲求として読み、相談者との対話を通して読みを深めていく方法をとった占星術家です。石塚氏は、そのティルのマスターコースを修了したうえで、翻訳と研究会によって日本に紹介してきました。
石塚氏自身の読み方の一端は、2015年に配信されたスマートフォン向けの鑑定アプリ「クアンタム・マインド占星術」の配信告知からうかがえます。告知によれば、このアプリはホロスコープ上の天体を人間の欲求とみなし、半球の強調から行動パターンの特徴を、
太陽と
月から主要な欲求とその満たし方を、アスペクトの分析から成長をもたらす緊張を、特定の天体配置から防衛メカニズムを読む、という4つの観点を組み合わせています。理論的な背景としては、アドラーのライフスタイル分析とエリック・バーンの交流分析が挙げられています。同じ告知の著者紹介には、占星術を海外の文献で学んだと書かれています。
教える場としては、ARIの講師紹介によれば、新宿・横浜・名古屋などで研究会や勉強会を定期的に開き、個人レッスンにも力を入れています。占星術の総合的な感覚を養うには繰り返し学ぶことが大切だ、という考えにもとづくものと説明されています。鑑定は個人で受けるほか、「代々木第三の眼」でも行っています。
翻訳の第一作は、ノエル・ティル『心理占星術:コンサルテーションの世界』(イースト・プレス、2011年)です。原書は『Noel Tyl's Guide to Astrological Consultation』で、石塚氏が監訳し、「星の勉強会」が訳・編を担当しました。書名のとおり、占星術のコンサルテーション(相談の場)を主題とする本です。
続く『心理占星術 2:クリエイティブな理論と実践』(イースト・プレス、2014年)は石塚氏の単独訳で、原書はティルの『The Creative Astrologer』です。2冊はいずれも、のちにARI占星学総合研究所から復刻版が出ています(第2巻が2021年、第1巻が2022年)。
ほかに、田中要一郎氏の対談集『占術談義』(太玄社、2021年)に、対談相手の一人として登場しています。
石塚氏は、同じくティルに学んだ
新里ひろき氏と、ポッドキャスト「新里ひろきと石塚隆一の心理占星術トーク」を配信しています。番組は心理占星術を学ぶ人に役立つ内容を気軽に話すことをうたっており、2026年9月時点で100回を超えて続いています。翻訳書、研究会、ポッドキャストという三つの経路が、ティル流の心理占星術を日本語で学ぶ場になっています。
ノエル・ティルの心理占星術を日本語で学びたい人にとって、石塚氏の2冊の翻訳はもっとも直接の入口です。まず『心理占星術:コンサルテーションの世界』で、ティルが相談の場をどう組み立てるかをつかみ、続けて第2巻に進むのが順当です。ティルの方法で重視される
ミッドポイントや
ソーラーアークは、本事典の技法ページで基礎を確認できます。日本の心理占星術の系譜の中での位置は、
現代占星術家マップでも見られます。
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