賢龍雅人氏(けんりゅう まさと)は、西洋占星術とタロットを中心に扱う日本の占術家・講師です。東京・有楽町の交通会館で長年にわたって対面鑑定を行ってきた実践家で、鑑定人数は、2019年の共著の著者紹介で9年間に延べ1万人以上、東京アストロロジー・スクールの講師紹介では12年間で延べ12,000人以上とされています。
教える仕事も多く、
鏡リュウジ氏を主幹とする東京アストロロジー・スクールでは、授業後のフォローアップを担当するチューターを務めています。本人のブログでは、ほかにアルカノン・セミナーズ、ARI占星学総合研究所、FCM などで西洋占星術とタロットを教えていると紹介しています。2019年時点の著者紹介では、説話社の「ちえの樹」や産経学園といったカルチャースクールでも講座を開いていたとされます。占術専門誌『My Calendar』ではコラム「今さら聞けない占星学」を連載しました。
賢龍氏の特徴の一つは、ホロスコープ作成ソフトとアプリに通じた講師であることです。東京アストロロジー・スクールの紹介では、国内外の占星術ソフトやアプリに精通し、さまざまな占星術書にマニュアルを寄稿していると書かれています。
実際に、
ケヴィン・バークの『占星術完全ガイド 古典的技法から現代的解釈まで』(伊泉龍一訳、フォーテュナ、2015年)の日本語版では「ホロスコープ作成のためのソフトウェアとアプリケーションの紹介」を執筆しました。鏡リュウジ氏の『鏡リュウジの占星術の教科書』(原書房)では、「ホロスコープの作成方法」と「天文暦、アスペクトの時期表を扱うには」を担当しています。2019年の共著『マンディーン占星術』では第5章を担当し、英語のアプリ「Astro Gold(アストロゴールド)」のインストールから、チャートの表示、設定、ファイルの書き出し、レポート機能、トランジット一覧のテンプレート作成までを解説しました。版元はこの章を、同アプリのマニュアルセミナーの第一人者による手引きと紹介しています。
読み方の面では、2026年の『今さら聞けない占星学 ホロスコープの「文脈」が読める本』に考え方がまとまっています。版元の紹介によれば、この本は「太陽が水瓶座なら」「月が6ハウスなら」といった単発の解釈で終わらず、星と星のあいだにある文脈を読み解く手順を示すことを目的にしています。実際の鑑定では
ルーラーやハウスコネクションといったポイントを重視し、星と星をつなげながら意味や背景、優先度を整理していくとされます。目次では、惑星をホロスコープの主語、
サインを主語が持つキャラクター、アスペクトを主語同士の関係が生むドラマ、
ハウスを主語を描写するシーンと位置づけ、最後に20人の出生図を10の悩みのテーマで読み比べる実例の章を置いています。
チャートルーラーの考え方や
ディスポジターの解説とあわせて読むと、星をつなげて読む手順がつかみやすくなります。
単著には、説話社の「My Calendarの本」として出た『マイ・ホロスコープBOOK』シリーズがあり、『本当の自分に出会える本』(2021年)、『本当の恋愛・結婚観がわかる本』(2021年)、『本当の仕事・お金観がわかる本』(2022年)の3冊が刊行されています。タロットの入門書としては『新ウェイト版フルデッキ78枚つき タロット占いの教科書』(新星出版社、2023年)があります。
2026年には、『自分軸で生きていくための40代からのホロスコープ』(池田書店)と、『My Calendar』の連載に新章を加えて大幅に加筆・修正した『今さら聞けない占星学 ホロスコープの「文脈」が読める本』(マイカレ)が刊行されました。共著には、
松村潔氏・
芳垣宗久氏・
倉本和朋氏との『マンディーン占星術』(説話社、2019年)があります。
賢龍氏の仕事は、対面鑑定の現場で積み重ねた手順を、ソフトの操作から出生図の組み立て方まで、学習者が追える形に整理している点に特徴があります。基本を学び直したい人やチャートを一つの文章として読めるようになりたい人には『今さら聞けない占星学』が、自分の出生図で手を動かしながら学びたい人には『マイ・ホロスコープBOOK』シリーズが入口になります。日本の占星術家どうしのつながりは
現代占星術家マップでも確認できます。