二つのチャートを重ねて見る
シナストリーは、二人分のネイタルチャート(出生図)を一枚に重ねて、片方の天体がもう片方の天体や感受点とどんなアスペクト(角度)を作るかを調べる技法です。
たとえば、Aさんの月とBさんの太陽がぴたりと重なる(合)。これは「Bさんといると、Aさんが自然体でいられる」と読まれる、相性のよく知られたサインのひとつです。逆に、互いの火星どうしが90度(スクエア)でぶつかれば、情熱的だが衝突も起きやすい、といった具合。二人のあいだに生まれる引力と摩擦を、角度の言葉で描き出すのがシナストリーです。
どの天体を見るのか
関係の種類によって、注目する天体が変わります。
・太陽と月……人生の方向性(太陽)と、心の安らぎ方(月)が響き合うか。長く続く関係の土台を見ます。
・金星と火星……金星は「好きになり方・愛し方」、火星は「情熱・行動」。恋愛的な引き合いを読むときの中心です。
・水星……考え方や会話のテンポ。一緒にいて話が弾むかどうか。
これらが心地よい角度(トライン・セクスタイル)を結ぶか、刺激的な角度(スクエア・オポジション)を結ぶかで、関係の色合いを読み取っていきます。
見るのは天体どうしのアスペクトだけではありません。「相手の天体が、自分のどのハウス(人生の分野)に入るか」も大切な手がかりです。たとえば相手の太陽が自分の第7室(パートナーシップの部屋)に入れば、結婚相手として意識しやすい、というように読みます。さらに、二人の出生図の中間点から一枚の「合成図(コンポジットチャート)」を作り、関係そのものの性格を読む方法もあります。シナストリーが「二人のあいだに起きる化学反応」を見るのに対し、コンポジットは「二人で築く“関係”という第三の存在」を見る。角度を変えた両輪と言えます。
「相性が悪い」で終わらせないために
シナストリーの価値は、相性を「良い・悪い」で格付けすることではありません。むしろ「なぜこの人とは噛み合い、なぜあの人とはすれ違うのか」を、具体的な言葉で理解できるところにあります。
たとえば緊張のアスペクトが多くても、それは「合わない」のではなく「刺激し合い、成長を促す関係」とも読めます。摩擦の出どころが分かれば、避けるのではなく工夫する余地が生まれます。占星術は、相手を変える道具でも、相性を保証してくれるものでもありません。けれど、お互いの違いを責め合わずに理解し合うための、共通の地図にはなります。気になる相手がいるなら、まずは二人ぶんの「無料のホロスコープ作成」から始めてみてください。