太陽が「出発点」に戻るとき
あなたが生まれた瞬間、太陽は黄道のある一点にいました。太陽は一年かけて黄道を一周し、毎年あなたの誕生日のころ、ぴたりとその同じ位置へ帰ってきます。この“太陽の帰還”の瞬間を切り取って作るのが、ソーラーリターン・チャートです。
誕生日ちょうどとは限らず、前後1〜2日のうちに起こります(太陽の周期と暦が完全には一致しないためです)。このチャートは、出生図と同じように読めますが、効力があるのは原則その一年だけ。いわば「今年いちねんの、もう一枚のホロスコープ」というわけです。
一年のテーマを先取りする
ソーラーリターンの面白さは、その一年のあいだ、どんなテーマが前面に出てきやすいかを、あらかじめ眺められることです。
たとえば、その年のソーラーリターンで太陽が「人間関係のハウス」に強く位置していれば、出会いやパートナーシップが一年の主役になりやすい。仕事のハウスが目立てば、キャリアの転機の年になりやすい、というように読みます。生まれもった出生図(変わらない設計図)に対して、ソーラーリターンは「今年の特集号」。毎年めくられる、一年ごとの章立てのようなものです。出生図と重ねて見ることで、その年の流れがいっそう立体的に浮かび上がります。
ちょっと面白いのは、ソーラーリターンのチャートが「誕生日をどこで過ごすか」でも変わることです。太陽が出生位置に戻る瞬間は世界共通ですが、その瞬間のアセンダントやハウスは、あなたがいる場所によって変わります。そのため、誕生日を旅先で過ごすと、その年の図の雰囲気も変わる。だから意図的に「どこで誕生日を迎えるか」を選ぶ占星術家もいるほどです。これも、一年を能動的に始めるひとつの工夫といえます。
一年を意図して始める
ソーラーリターンを取り入れるメリットは、新しい一年を“なんとなく”ではなく、テーマを意識して始められることです。誕生日を、ただ歳を重ねる日としてではなく、「今年はこういう年にしていこう」と方向を見定める節目にできます。
これは「一年の運命が決まっている」という意味ではありません。むしろ、その年に育てやすい種類のテーマを知り、自分から活かしにいくための地図です。同じ一年でも、流れを知って漕ぐのと、知らずに流されるのとでは、手ごたえが変わってきます。まずは「無料のホロスコープ作成」で出生図を確かめ、一年の節目を意識してみてください。