約29.5年で一周する土星
土星は、太陽のまわりを約29.5年かけて一周します。だから、生まれたときに土星がいたサイン・度数へ土星が戻ってくるのは、ちょうど29歳前後。これが「1回目のサターンリターン」です。
そこから約29年後の58〜59歳ごろに2回目、長生きすれば87〜88歳ごろに3回目がめぐってきます。影響が感じられる期間は、前後あわせて2〜3年ほどと言われます。土星は占星術で、時間・責任・努力・成熟をつかさどる天体(→「土星」のページ)。そのため土星回帰は、「これまでの積み重ねが問われ、次の大人の段階へ進む」節目として読まれてきました。
「大人になる」ための通過儀礼
1回目のサターンリターン(およそ27〜30歳)は、とくに語られることの多い時期です。学生気分や“仮の自分”を卒業し、「自分は何を本気でやるのか」「どんな責任を引き受けるのか」を、人生が問いかけてくるタイミング、というわけです。
たとえば、転職や独立、結婚や離婚、引っ越し、長く続けたことの見直し。こうした「土台を組み直す」出来事が重なりやすい、と言われます。それは試練のように感じられることもありますが、占星術では「これから30年使える、自分なりの土台を築くための時期」と前向きにとらえます。土星が築かせるのは、借り物でない、自分の足で立つための地面なのです。
同じ29歳でも、サターンリターンの“色”は人によって違います。それは、生まれたときの土星がどのサイン・どのハウスにあったかで変わるからです。たとえば土星が第10室(仕事・社会的役割の部屋)にあれば、キャリアや肩書きの問い直しとして強く出やすく、第4室(家庭の部屋)なら、家族や住まい、心の土台に関わるテーマとして表れやすい、といった具合です。自分の土星の在りかを知ると、その節目に何が問われるのか、見当をつけやすくなります。
節目を「設計図」として使う
サターンリターンを知るメリットは、人生の大きな揺らぎに、見通しと意味づけを与えられることです。29歳前後に「このままでいいのか」と迷うのは、あなたが特別に不安定だからではなく、多くの人が通る節目に立っているからかもしれない。そう思えるだけで、ずいぶん心は軽くなります。
これは「何かが必ず起こる」と決めつけるものではありません。けれど、「いまは土台を見直す時期」と知っておけば、変化を怖がるより、前向きに設計し直すきっかけにできます。自分のサターンリターンがいつ、どのサイン・ハウスで起こるかは、出生図の土星の位置から見えてきます。まずは「無料のホロスコープ作成」で、あなたの土星を確かめてみてください。