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リリス(ブラックムーン・リリス)とは
抑え込まれた本能と、自立の象徴
正体
月の遠地点
計算
平均/真の2種
天体ではなく「月の遠地点」
リリスにはいくつかの意味がありますが、占星術でいちばんよく使われるのが「ブラックムーン・リリス」です。これは星でも小惑星でもなく、月が地球を回る楕円軌道の、地球から最も遠ざかる点(遠地点)の方向を指す、計算上のポイントです。 計算には「平均(ミーン)」と「真(トゥルー)」の二種類があり、多くの占星術家は平均のほうを使います。実在の天体ではないぶん、解釈は天体ほど確立しておらず、占星術師によって読み方に幅があります、という前提で受け取るのがよいでしょう。リリスが本格的に占星術へ登場したのは20世紀(1930年代)からで、比較的歴史の新しいテーマです。
神話のリリス:従わなかった女性
ブラックムーン・リリスという名は、神話のリリスから来ています。その源流は古代メソポタミアにさかのぼり、占星術がよく参照するのは、中世ユダヤの伝承です。 そこでのリリスは、アダムの「最初の妻」。アダムと同じ土から対等につくられたのに、彼に従うことを拒み、自分の意思と自由を求めて楽園を去った、と語られます。この物語からリリスは、「抑え込まれた本能」「タブー視されてきた欲求」「誰かの言いなりにならない自立」の象徴とされてきました。出生図でリリスのあるサイン・ハウスは、その人が「抑え込みがちだけれど、本当は大切にしたい衝動」のありかを示す、と読まれます。 リリスは、人気が高まるなかで、ときに「危険な」「ダークな」星として大げさに語られることもあります。けれど本来のテーマは、抑え込まれてきた自然な欲求や、自分らしくある権利です。怖がるべきものではなく、これまで見ないようにしてきた自分の一部を、ていねいに迎え入れるための視点と考えるとよいでしょう。リリスのあるサインやハウスは、あなたが「遠慮せず、もっと自分のために使っていい」エネルギーのありかを教えてくれます。
「隠してきた自分」を取り戻す
リリスを取り入れるメリットは、自分が無意識に押し殺してきた部分に、光を当て直せることです。「こう感じてはいけない」「こうしたい自分はわがままだ」。そんなふうに抑えてきた欲求は、誰の心にもあります。 リリスの視点は、そうした衝動を頭ごなしに「悪いもの」と切り捨てるのではなく、「あなたらしさの大切な一部」として見つめ直すよう促します。もちろん、これは何かを保証したり言い当てたりするものではありません。けれど、隠してきた自分の声に気づくことは、自分を取り戻し、より自由に、のびやかに生きるためのきっかけになります。まずは「無料のホロスコープ作成」で、あなたのチャートをのぞいてみてください。
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参考文献:ブラックムーン・リリスは実在天体ではなく、月の楕円軌道の遠地点の方向を指す計算点。「平均(ミーン)」「真(トゥルー)」の2計算があり、占星術への登場は20世紀(1930年代)以降(web確認) / 神話のリリスはメソポタミア起源。占星術が参照するのは中世ユダヤ伝承(アダムの最初の妻・従属を拒んだ女性)。解釈は天体ほど確立しておらず幅がある / 本事典「月」ページに準拠
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-14
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