ネイタルは生まれた瞬間の土台
ネイタル、トランジット、プログレスは、どれもホロスコープを読むときに出てくる言葉ですが、見ている時間軸が違います。ネイタルはネイタルチャート、つまり出生図のことです。生まれた瞬間の空を写した、その人の土台となる図です。
ネイタルは、一生変わらない基本図です。太陽、月、アセンダント、各天体のサインやハウス、出生時のアスペクトなどから、その人の傾向やテーマを読みます。時間技法を使う場合も、まずこのネイタルが基準になります。
ネイタルを読まずにトランジットやプログレスだけを見ると、今起きている動きがどこに響いているのかがわかりにくくなります。たとえば同じ土星のトランジットでも、もともとの出生図で土星がどんな状態か、太陽や月とどんな関係を持っているかによって、感じ方は変わります。ネイタルは、その人固有の土台です。
トランジットはいまの空
トランジットは、現在実際に空を動いている天体を、出生図に重ねて読む方法です。いまの土星が出生図の太陽にどんな角度を作っているか、いまの木星がどのハウスを通っているか、といった形で見ます。
トランジットは、外側から訪れる時期のテーマを読むのに向いています。短期では月や水星、長期では土星、天王星、海王星、冥王星が注目されます。ただし、出来事を断定するものではなく、どんなテーマに意識が向きやすいかを見る手がかりです。
短いトランジットは、日々の気分や予定の流れとして感じやすいものです。一方、土星以遠の天体は動きが遅いため、数か月から数年単位の大きなテーマとして表れやすくなります。トランジットを見るときは、どの天体が、出生図のどの天体や軸に、どんな角度を作っているかを確認します。
プログレスは内面の進行
プログレスは、プログレッションとも呼ばれ、出生後の時間を象徴的に進めて読む技法です。代表的な二次進行では、出生後1日を人生の1年に対応させます。実際の空そのものではなく、内面の成長や関心の変化を見るための方法です。
プログレスでよく見られるのは、進行の月です。進行の月はおよそ2年半でサインを移るとされ、関心の向きや心の季節を読む手がかりになります。トランジットが外の空から刺激を与えるものだとすれば、プログレスは内側で成熟していく流れを見るものです。
まとめると、ネイタルは土台、トランジットはいまの空、プログレスは内面の進行です。まずネイタルで自分の基本図を理解し、そのうえでトランジットやプログレスを重ねると、現在のテーマが読みやすくなります。
無料のホロスコープ作成で確認できる出生図は、その後の時間技法を読むための出発点になります。時期読みを急ぐ前に、まず出生図を落ち着いて読むことが大切です。