二人の「中間点」で作る一枚
コンポジット(合成図)は、二人の出生図の対応する点どうしの「中間点(ミッドポイント)」を取って作ります。たとえばAさんの太陽とBさんの太陽の、ちょうど真ん中を「合成図の太陽」とする。これを月や金星、アセンダントなど、すべての要素でおこない、一枚の新しいチャートに仕立てます。
できあがるのは、どちらか一人のものではない、「二人の関係」だけのチャートです。シナストリー(→コラム「相性(シナストリー)とは」)が二人の化学反応を見るのに対し、コンポジットは「この関係はどんな目的や個性を持っているか」を読みます。同じ相性を、別の角度からとらえる方法です。
関係を「ひとつの人格」として読む
コンポジットのおもしろさは、関係そのものを、まるで一人の人格のように読めるところにあります。合成図の太陽が輝くハウスは「その関係が向かう方向」、合成図の月は「二人でいるときの感情のあり方」、というふうに、関係の“らしさ”が見えてきます。
この発想を広めたのが、占星術家ロバート・ハンドの著書『Planets in Composite』(1975年)です。「カップルは二人の足し算ではなく、それ自体の出生図を持つ第三の存在だ」という見方が、現代の相性占星術を一新しました。なお、中間点ではなく「二人の生年月日・時刻・場所の中間」から実在の一枚を起こす、ダビソン法という別のやり方もあります。
「二人の物語」を理解する
コンポジットを取り入れるメリットは、関係を「どちらが悪い」ではなく「この関係はこういう個性を持っている」と、一歩引いて眺められることです。うまくいかないとき、人はつい相手や自分を責めがちです。けれど関係そのものに性格があると分かれば、「この二人は刺激し合う関係なのだ」「じっくり育つ関係なのだ」と、責めずに受け止め直せます。
使うときのコツは、シナストリーと役割を分けて考えることです。シナストリーが「二人が出会って何が起きるか」の相互作用を見るのに対し、コンポジットは「その関係はどこへ向かうのか」という方向性を見ます。だから、出会ったばかりの相性を知りたいときはシナストリー、長く続く関係の意味を考えたいときはコンポジット、と使い分けると、それぞれの良さが生きてきます。
これは相性の良し悪しを決めつけるものではありません。二人で築いている“何か”の輪郭を、言葉にして共有するための地図です。大切な関係をより深く理解したいとき、シナストリーとあわせて使うと、二人のことが立体的に見えてきます。まずは二人ぶんの「無料のホロスコープ作成」から始めてみてください。