食はなぜ起こるのか
日食は新月のとき、月食は満月のときに起こります。ただし、毎回の新月・満月で起こるわけではありません。鍵になるのが「月のノード(→鑑定技法「月のノード」)」。月の通り道と太陽の通り道が交わる点です。
新月や満月が、このノードの近くで起こったときだけ、太陽・月・地球がほぼ一直線にそろい、食になります。具体的には、新月がノードからおよそ18度以内なら日食、満月がおよそ13度以内なら月食、という具合です。食には「サロス」と呼ばれる約18年11日の周期があり、よく似た食が一定の間隔でくり返されることも、古代から知られていました。
占星術での食の意味
占星術では、食は「ふだんより強く、速く、ものごとが動く」節目と読まれてきました。ふつうの新月や満月が「区切り」だとすれば、食はその効果をぐっと濃くした“特大の区切り”、というイメージです。
食はノードの軸の上で起こるため、ノードがあらわす「成長のテーマ」と結びつけて読まれます。ノードは約18か月ごとにサインを移るので、食もしばらく同じサインの軸で起こり、その分野のテーマが一定期間くり返し前面に出てくる、と考えられます。たとえば食が「仕事と家庭」の軸で起これば、そのバランスをめぐる出来事が、半年から一年半ほど続けて意識にのぼりやすい、というように読みます。
食がとくに個人的に効くのは、その食が自分の出生図の大切な天体(太陽・月など)の近くで起こるときです。たとえば自分の太陽の度数の上で食が起これば、その半年から一年ほどは、自分の核となるテーマ(生き方や目標)が問い直されやすい、と読まれます。逆に、自分のチャートのどこにも触れない食は、世の中全体のニュースではあっても、個人的にはそれほど揺さぶられない、ということもあります。
変化の波を味方につける
食を知るメリットは、人生に訪れる大きな変化の波に、心の準備と意味づけができることです。食の前後に物事が急に動いたり、予想外の展開があったりしても、「いまは流れが加速する時期なのだ」と知っていれば、慌てずに受け止めやすくなります。
これは「食のたびに必ず何かが起こる」と決めつけるものではありません。けれど占星術のタイミング論は、変化をただ不安として恐れるより、「いまは見直しや方向転換に向いた波が来ている」と前向きにとらえる手がかりになります。食がどのサイン・ハウスで起こるかは、自分の出生図と重ねるとより具体的に見えてきます。まずは「無料のホロスコープ作成」で、あなたのチャートを確かめてみてください。