マケマケは、ポリネシアのラパ・ヌイ(イースター島)に伝わる神の名です。国際天文学連合(IAU)の発表では、人類を生み出した創造神であり、豊穣をつかさどる神と紹介されています。ラパ・ヌイでは、タンガタ・マヌ(鳥人)と呼ばれる儀礼の主神としてまつられました。この儀礼では、各氏族が立てた代表者が沖のモツ・ヌイ島へ渡ってセグロアジサシの初卵を採り、海を泳いで戻り、ラノ・カウの断崖をよじ登ってオロンゴの集落を目指したと伝えられます。天文学上のマケマケ(小惑星番号136472)は、2005年3月31日にパロマー天文台で、マイケル・ブラウン、チャド・トルヒーヨ、デイヴィッド・ラビノウィッツの観測チームが見いだした太陽系外縁天体です。仮符号は2005 FY9。復活祭の直後に見つかったことから、正式な名が決まるまでは「イースターバニー」という愛称で呼ばれていました。IAUは2008年7月19日に、この天体をマケマケと命名して4番目の準惑星に位置づけたと発表しました。直径はおよそ1430km。2016年4月26日には、ハッブル宇宙望遠鏡が前年に撮像した画像から、小さな衛星(仮符号 S/2015 (136472) 1、愛称 MK 2)の発見が発表されました。
マケマケが読みの対象に加わったのは2000年代の後半で、占星術での解釈はまだ蓄積が浅く、定説と呼べるものはありません。ここで紹介するのも、発見後に実践者が提案している見方のひとつにとどまります。よく知られているのは、TimePassages のヘンリー・セルツァーが示す読み方で、マケマケを自然界への愛情と配慮、そして地球環境を守ろうとする姿勢と結びつけます。自然の摂理やふさわしい関わり方への感覚、内側にある道義の物差し。それが社会へ向かうとき、環境や社会の課題に取り組む活動的な態度としてあらわれる、という筋立てです。名の由来である創造神と鳥人の儀礼のイメージから、内で受け取った直観を外向きの行動へつなぐ働きとして描かれることもあります。いずれも吉凶を判じるものではなく、文献の蓄積が薄いことを踏まえて、ひとつの仮説として距離を置いて受け取るのが穏当です。
小惑星とはの項目もあわせてどうぞ。
出生図でマケマケを見るときは、オーブを狭く取り、合と強い角度に限って読むのが基本です。太陽や月、アセンダントやMCといった主要な感受点に重なるときにだけ、そのテーマが前に出てくると考えます。公転周期はおよそ306年と長く、ひとつのサインに何十年もとどまります。ですからサインの意味は、個人差というより同じ時期に生まれた人々に共通する背景として受け取るのが自然です。個人の輪郭は、ハウスの位置や他の天体との角度から細やかに見ていきます。そしてマケマケは、太陽や月をはじめとする10天体ほどの強さでは働きません。単独で結論を出さず、出生図の骨格を補う繊細なニュアンスとして添えるのが一般的な扱いです。まずは
無料のホロスコープ作成で10天体の土台を開き、そのうえで重ねてみてください。
マケマケは、同じ時期に見つかった外縁の準惑星
エリスや、はるか遠くをめぐる
セドナと並べて語られます。とりわけ
ハウメアとは、どちらもポリネシアの島々の神にちなむ名を持ち、自然とのつながりというテーマで対にして読まれることがあります。分類の背景は用語集の
準惑星に、天体としての位置づけは
マケマケの項目にまとめてあります。外縁の象徴として長く読まれてきた
冥王星や、傷と癒しを担う
キロンと見比べると、それぞれの輪郭がつかみやすくなります。小惑星や感受点を読みに取り入れるときの全体像は、コラム
小惑星を読むで補えます。