準惑星(じゅんわくせい)とは
準惑星は、2006年に国際天文学連合(IAU)が定めた天体の分類のひとつです。太陽のまわりをまわり、自身の重力でほぼ球形になっているものの、軌道の周囲から他の天体を掃き散らせていない天体を指します。IAUの定義では、衛星でないことも条件に含まれます。冥王星・エリス・ケレス・ハウメア・マケマケの五つが代表例で、ケレスは火星と木星のあいだの小惑星帯に、残りの四つは海王星より外側の外縁部に位置しています。これらはいずれも、惑星に求められる三つの条件のうち「軌道のまわりを片づけている」という点だけを満たしていない、という共通点を持ちます。大きさは月よりも小さいものが多く、観測技術が進むにつれて、今後さらに準惑星の候補が増える可能性も指摘されています。こうした条件によって、八つの「惑星」とははっきり区別される天体とされています。
惑星との分かれめ
準惑星と惑星を分ける決め手は、「軌道の掃除」と呼ばれる条件です。惑星は、長い時間のなかで自分の通り道にあった小さな天体を引き寄せたりはじき飛ばしたりして、軌道のまわりをほぼ独り占めしているとされます。これに対して準惑星は、ほぼ球形になるほどの重力は持つものの、まわりにまだ似たような天体が残っていて、軌道を独占できていない、という整理です。冥王星は、外縁部に同じような天体がたくさん見つかったことで、この線引きの内側に入れ直されました。ケレスのように、もとは小惑星とされていた天体が準惑星へと位置づけ直された例もあります。
占星術での読まれ方
この定義によって冥王星が惑星から準惑星へと分類変更されたことは、占星術での冥王星の扱いをめぐる議論のきっかけにもなりました。占星術の多くの流派では、天文学上の分類とは別に、冥王星をこれまでどおり重要な天体として読み続けています。占星術が天体を見るときの基準は、その天体が太陽から見てどの位置にあるか(黄道上の度数)であり、惑星か準惑星かという分類そのものは読みに直結しないためです。分類は科学の枠組み、象徴の読み方はまた別の枠組み、という整理がよく用いられます。エリスやケレス、ハウメアなど他の準惑星も、近年は補助的に読みに取り入れる占星術家がいます。たとえばケレスは養育や世話といったテーマと結びつけて語られることがありますが、解釈は書き手によって幅があります。もっとも、こうした新しい天体の意味づけはまだ流動的で、定まった結論があるわけではありません。気になる場合は、まず冥王星のように長く読まれてきた天体から押さえると、全体像をつかみやすくなります。用語「エリス」「冥王星」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。