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パラス
Pallas・4大小惑星・知恵と戦略の女神
分類
小惑星(小惑星帯で3番目に大きい部類。準惑星ではない)
発見
1802年(ハインリヒ・オルバース/ケレスに次ぐ2番目の発見小惑星)
神話的由来
ギリシャ神話の知恵・戦略・職人技の女神アテナ(父ゼウスの頭から武装して誕生)
占星術的キーワード
創造的知性・戦略・パターン認識・職人技/工芸
この記事の内容: 神話と由来占星術での意味チャートでの読み方関連する星・用語
神話と由来
パラス(パラス・アテナ)は、ケレスに次いで2番目に発見された大型小惑星です。1801年のケレス発見の翌1802年、ドイツの天文学者ハインリヒ・オルバースによって見いだされました。火星と木星のあいだをめぐり、体積・質量では小惑星のなかで3番目に大きい部類に入りますが、形が球状の平衡には達していないため、準惑星ではなく小惑星に分類されています。その名は、ギリシャ神話の知恵と戦略・職人技の女神アテナにちなみます。アテナは、知恵の女神メティスを呑み込んだ父ゼウスの頭から、よろいをまとった姿で生まれ出たと語られる女神です。戦いの神でありながら力まかせの戦闘ではなく、戦略と工芸、機織りといった技を司った点が、占星術での意味あいを形づくっています。
占星術での意味
占星術でパラスは、デメトラ・ジョージのいう「創造的知性」を象徴するとされます。ばらばらに見える情報からパターンや全体像を見抜き、戦略を立てて問題を解いていく知性です。武装して生まれながら、力ではなく知恵を武器とするアテナの姿から、戦わずに賢く切り抜ける外交的なセンスや、論理と直観をつなぐ働きとも結びつけられます。また工芸の女神という側面から、技を磨くこと、デザインや創意工夫のテーマも重ねられます。性別の型にとらわれない知性の象徴として語られることも多い天体です。これらはあくまで象徴的なテーマであり、吉凶を決めつけるものではなく、その人がどんな場面で知恵を発揮しやすいかを考える手がかりとして受け取るのがよいでしょう。
チャートでの読み方
出生図でパラスを読むときは、それがどのサイン・ハウスにあるか、どの天体と重なるか(アスペクト)を手がかりにします。サインは知恵やパターン認識の「持ち味」を、ハウスはそれが発揮されやすい場面を示すと考えられます。たとえば水星や太陽と重なれば、戦略性や創意のニュアンスが、その配置に細やかに添えられます。記号は槍(または菱形)をかたどった「⚴」で、知恵を武器とする女神らしい形です。ただし小惑星は、太陽や月など10天体ほどの強さで前面に働くものではありません。あくまで主要な配置を補足する、こまやかな彩りや味わいとして読むのが基本です。大きな骨格を10天体で押さえたうえで、その細部を描き足す存在と考えるとよいでしょう。
関連する星・用語
パラスは、ケレス・ジュノー・ベスタと並ぶ「4大小惑星」のひとつです。育てるテーマのケレス、対等な絆と約束のジュノー、献身と集中のベスタとあわせて読むと、月や金星だけでは描ききれない多彩な側面が見えてきます。半人半馬の賢者にちなむキロン(土星と天王星のあいだをめぐるケンタウルス族の天体・傷ついた癒し手)も、近い時期に占星術へ親しまれるようになりました。なお、よく並べて語られるリリス(ブラックムーン・リリス)は小惑星の本体ではなく、月の軌道の遠地点(地球から最も遠い点)の方向を指す計算上の感受点で、小惑星リリス(1181番)とは別物です。これらの位置はホロスコープ作成から確かめられます。詳しくは用語集の各項目や、コラム「小惑星を読む」もあわせてご覧ください。
ほかの小惑星・感受点を見る
ケレス ジュノー ベスタ キロン リリス(ブラックムーン) エリス セドナ
関連する用語・コラム
パラス(パラス・アテナ)とは 小惑星とは 小惑星を読む(コラム)
参考文献:英語版Wikipedia「2 Pallas」(発見:1802年3月28日ハインリヒ・オルバース/2番目に発見された小惑星/体積・質量で3番目に大きいが形状が平衡に達せず準惑星ではなく小惑星に分類/記号⚴は槍・菱形に由来) / Demetra George & Douglas Bloch『Asteroid Goddesses』(パラス=知恵と戦略・工芸の女神アテナにちなむ「創造的知性」。4大小惑星を女性性の多彩な側面として読む) / 本事典の既存項目(コラム「小惑星を読む(asteroids)」「カイロン(chiron)」「リリス(lilith/ブラックムーン・リリス=月の遠地点を指す感受点)」、用語集「ケレス」「パラス」「ジュノー」に準拠)
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-15
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