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スピカ(恒星)
Spica・おとめ座α・乙女が持つ麦の穂
所属星座
おとめ座(α星/アルファ・ヴィルギニス)
視等級
約0.97(青白色、わずかに0.97〜1.04で変光)
黄道上の位置(トロピカル・目安)
てんびん座 約23〜24度(J2000基準、歳差で前進中)
伝統的な性質
金星的・火星的(プトレマイオス)
この記事の内容: 天文と神話占星術での意味チャートでの読み方関連する星・用語
天文と神話
スピカはおとめ座のα星で、視等級は約0.97。全天で十数番目に明るい一等星です。スペクトル型はB型に分類される青白色の星で、実際には二つの星が約4日で互いを回る近接連星と考えられています。地球からの距離はおよそ250光年です。名はラテン語のspica(麦の穂)に由来し、乙女座の女神が手に持つ一束の麦の穂を表すとされます。古代では収穫や豊穣をつかさどる女神デメテルやペルセポネと結びつけて語られてきました。春の夜空では、うしかい座のアルクトゥルスと黄経が近く、二つの一等星が「春の夫婦星」として並ぶ様子が古くから親しまれてきました。
占星術での意味
恒星占星術では、スピカはプトレマイオス『テトラビブロス』において金星的かつ火星的な性質を持つと位置づけられてきました。ヴィヴィアン・ロブソン『The Fixed Stars and Constellations in Astrology』は、この星が成功・名声・豊かさ・温和な気質、そして芸術や学問への愛をもたらすと伝えています。一方で、慎重さを欠く面についても触れられています。バーナデット・ブレイディらの伝統では、際立って好意的に語られる星のひとつとされ、中世魔術ではベヘニアン恒星の一つにも数えられました。こうした象徴は古典が伝える伝承であり、吉凶を断定するものではない点に留意して読み解かれます。
チャートでの読み方
出生図でスピカを読むときは、太陽・月・水星などの天体や、アセンダント・MCといったアングルと狭いオーブで重なるかを確認します。伝統的には合を中心に1〜2度以内のごく狭い範囲でのみ働くとされ、広い角度では考慮しないのが通例です。現在のトロピカル位置はてんびん座24度付近(J2000基準)で、歳差により約72年に1度の割合で前進するため、生年に応じた位置を確かめることが大切です。象徴はあくまで解釈の手がかりであり、人生の歩みや結果を一つに決めてしまうものではありません。星は問いを深める鏡として用います。
関連する星・用語
スピカは中世に重視された15のベヘニアン恒星の一つに数えられ、いずれも特定の象徴と結びつけて語られてきました。同じ春の空で黄経の近いうしかい座のアルクトゥルスは、しばしば対の星として併せて論じられます。また四王星(アルデバラン・レグルス・アンタレス・フォーマルハウト)のような著名な恒星群と並べて学ぶと、恒星全体の見取り図がつかみやすくなります。各星の伝統的な性質や読み方は用語集の「恒星」「ベヘニアン恒星」「歳差」の項を、実際のチャートへの当てはめ方はコラム『恒星を読む』をあわせてご覧ください。
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参考文献:Wikipedia「Spica (Alpha Virginis)」恒星データ(バイエル符号・視等級約0.97・B型青白色連星・距離約250光年・名称spica=麦の穂) / Vivian E. Robson『The Fixed Stars and Constellations in Astrology』(1923) スピカの項(金星的・火星的性質、success/renown/riches など) / Ptolemy『Tetrabiblos』恒星の惑星的性質に関する記述(スピカ=金星および火星の性質)
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-15
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