恒星占星術の伝統では、リゲルはプトレマイオス『テトラビブロス』において木星と土星の性質を併せもつ星とされ、ロブソンら後世の論者は木星と火星に近い好意的な星として伝えています。象徴としては、ヴィヴィアン・ロブソン『The Fixed Stars and Constellations in Astrology』が、寛大さや名誉、栄達、名声、創意や技術的な才能と結びつく星として紹介しています。ブレイディは「教える知識を体得した者」のイメージで読み解いており、オリオンの足という位置から「歩みを進める者」という象徴を重ねて捉えることもできます。ただし伝承の評価は一様ではなく、吉凶を断定せずに「〜とされる」と受けとめ、チャート全体の文脈のなかで象徴を味わう姿勢が大切です。
参考文献:Vivian E. Robson『The Fixed Stars and Constellations in Astrology』(1923), Rigel の項(木星・土星/木星・火星的性質、benevolence, honor, riches などの象徴) / Ptolemy『Tetrabiblos』Book I, ch.9(オリオン座の輝星をユピテル・サトゥルヌス的性質とする恒星の惑星性質の記述) / Constellations of Words / Astrology King, Fixed Star Rigel(β Orionis、視等級約0.13、B8Ia青色超巨星、J2000トロピカル位置 約16°50′ Gemini、Arabic「left foot/leg」由来)