恒星占星術では、アルタイルはわし座の主星として古くから注目されてきました。プトレマイオスは『テトラビブロス』でこの星の性質を木星と火星に近いものと伝えています。ロブソンは『The Fixed Stars and Constellations in Astrology』で、わし座が大きな想像力や強い情熱、不屈の意志、人を動かす力、鋭く深い知性を象徴するとされる、と記しています。アルタイル自体については、大胆で自信に満ち、勇敢で揺るがず、野心的で度量の大きい気質を与えるとされると伝えられます。ブレイディは『Brady's Book of Fixed Stars』でパラン(同時上昇など)を用い、大胆さや高みを目指す志と結びつけて読み解いています。吉凶は断定されるものではなく、あくまで象徴として受け取るのがよいとされます。
木星と火星の性質が重なるという伝え方は、木星の拡大や自信と火星の推進力や勇気が合わさった気質として理解すると分かりやすくなります。ロブソンの記す大胆さや野心の大きさも、この二つの惑星的な力が掛け合わさった結果として読まれてきたものといえます。日常では、物事の主導権を進んで引き受ける姿勢や迷いのない決断力として表れる一方、抑えが利かないと性急さや無謀さとして裏目に出るとも言われます。
参考文献:Vivian E. Robson, The Fixed Stars and Constellations in Astrology, 1923(Altair / Aquila の項, p.29) / Bernadette Brady, Brady's Book of Fixed Stars, 1998(Altair の章, パランによる解釈) / Ptolemy, Tetrabiblos, Book I(恒星の惑星的性質:わし座=木星・火星)/English Wikipedia "Altair"(視等級・スペクトル型・距離・自転)