シンボルの情景
机の上に、一通の手紙が置かれています。便箋には書き手の思いが丁寧な文字で綴られ、折り目もきちんと整えられているのに、封筒の口だけはとざされていません。糊づけの一手間を、あえて加えなかったのです。そこには、誰の目に触れてもかまわないという静かな腹の据わりがあります。獅子座は内なる光を外へ放ち、自己表現と誇りで自分という中心を輝かせるサインですが、ここでの主題は、語るべき言葉を陰に隠さず、明るみのもとに置くという振る舞いです。手紙は伝えたい思いそのもの、封のなさは隠し事のなさを示します。開かれた言葉は、それ自体が相手への信頼の表明となり、獅子座の輝きが、進んで開いて見せる勇気という姿で立ち上がる情景です。
度数が示すもの
この度数は、自分の考えや感情を隠さず、開かれたまま人と分かち合う資質を帯びるとされます。率直さと誠実さが信用を育て、多くの人から敬意を集める力につながりやすいといわれます。一方で、開きすぎた言葉が軽はずみや無配慮さと受け取られ、自分や他者のために保つべきことまで明かしてしまう軽率さに傾く陰もあるとされます。当事典はこれを吉凶の断定ではなく、開くことと閉じておくことの間合いをどう見極めるか、という気質の傾きとして読みます。進んで見せる透明さが、隠せなさという弱さではなく、自ら選んだ誠実として働くとき、獅子座の存在の輝きはいっそう豊かに照るとされています。
この度数を持つ人へ
太陽や月、アセンダントなどがこの度数の近くにある方は、自分の内面を率直に開いて伝える誠実さを持つ傾向があるとされます。隠し立てのない言葉が信頼を呼び、人の輪を温める力になりやすいようです。たとえば、言いにくいことほど正面から伝える場面で、この度数の持ち味は生きてきます。実践のヒントとしては、開くべきことと、大切に閉じておくことを丁寧に分ける感覚を育てるとよいでしょう。誇りある自己表現を、押しつけではなく開かれた贈り物として手渡せたとき、率直さはいっそう深い味わいを帯びていきます。これは傾向を象徴的に示すもので、結果を約束するものではありません。自分の天体がどの度数にあるかは、無料のホロスコープ作成で確かめられます。