シンボルの情景
獅子座の入口に置かれたのは、卒中の発作という、いささか衝撃的な情景です。こめかみが脈打ち、首筋がかっと熱を帯び、頭へ向かって一気に血がのぼっていく。内に溜め込まれていた力が、もはや器ではせき止められずにあふれ出す、その張りつめた瞬間が描かれています。ここでの血は、心の奥でぐつぐつと煮えたぎる衝動や、表へ出たがって暴れる生命の熱として読み解けます。獅子座は内なる光を外へ放ち、自己を表現し創造するサイン。その最初の一歩であるこの度数は、まだ形を持たない原初のエネルギーが、誰の許可も待たず噴き上がろうとする力強さを示します。発作という象徴は危うさを帯びながらも、抑制を知らずに自分を押し出していく衝動の、混じり気のない純度を映し出しているのです。
度数が示すもの
この度数は、内側でたぎる情熱や衝動の強さをテーマに帯びるとされます。心に湧いた思いをため込まず、ためらいなく勢いよく外へ放つ力が光の面とされ、その熱量が創造や自己表現を始める起点になると考えられています。一方で、行き場を見失った力が堰を切ったように一気にあふれ、自分でも御しきれない昂りや、周囲を圧する衝動として表れることもあるとされ、これが影の面と語られます。当事典はこれを吉凶の断定ではなく、内に火を抱えやすいという気質の傾きとして読みます。獅子座らしい誇りと存在感がここでは噴き上がる熱として現れ、その火を外へ向ける道筋を持てるかが鍵になるといえるでしょう。
この度数を持つ人へ
太陽や月、アセンダントなどがこの度数の近くにある方は、内に強い熱量を抱え、思いが高まると一気に放ちたくなる傾向があるとされます。その勢いは創造や自己表現の力強い原動力になりますが、出口を見つけられないまま溜め込むと、自分自身を内側から消耗させてしまうこともあるようです。日々のなかに表現や活動という出口をあらかじめ用意し、たぎる熱を作品や行動という形へ少しずつ変えていく。そんな向き合い方が、内なる火と穏やかに付き合う手がかりになると考えられます。これは傾向を象徴的に示すもので、結果を約束するものではありません。自分の天体がどの度数にあるかは、無料のホロスコープ作成で確かめられます。