この時期に高まるエネルギー
進行の水星が海王星に重なる時期は、考えの輪郭がやわらぎ、直感や想像が言葉に混ざりやすいと読まれます。
ここで扱う二次進行は、生まれてからの1日を人生の1年に置き換えて読む方法です。進行の水星は1年に最大約2°動き、遅いときはほとんど動きません。出生図の海王星に、合(0°)、セミスクエア(45°)、スクエア(90°)、セスキコードレート(135°)、オポジション(180°)のどれかで触れる時期が、この記事の範囲です。オーブ1°前後なら、一つの角度は1〜2年ほど続きます。
ネイタルの海王星は、感受性、理想、境界のあいまいさを示す点です。ふだんは筋道を立てて考える水星が、そこに触れると、論理よりも雰囲気や直感を拾いやすくなります。言葉にならない感覚が増え、人の気持ちや言葉の裏にあるものを敏感に受け取れる半面、事実と思い込みの境目が溶けやすくなります。
水星が生まれた直後に逆行へ転じる日があった場合は、その日数に当たる年齢で、進行の水星も逆行に入ります。留の近くでは何年も同じ度数にとどまるため、海王星への角度に2〜3回触れることもあります。ぼんやりした思いつきが、少しずつ輪郭を持つまでに時間がかかる流れです。何歳で起きるかは、人によって異なります。
起こりやすい出来事・テーマ
話し方には、物語のような運びが混ざりやすくなります。説明するより、たとえ話で伝えたほうが相手に届く、子どもへの読み聞かせに自然と抑揚がつく、といった変化で、理屈だけでは動かなかった人の心に言葉が届く場面が出ます。
言葉にならない訴えを汲み取る役も回ってきます。うまく話せない幼い子どもや、体調を崩して口数の減った家族、ものを言わないペットの様子から、何を求めているのかを察する場面で、ふだん以上に勘が働きます。
仕事では、企画や提案の言葉が理想に寄りやすくなります。目指す姿を描く力が増す一方、数字や手順の裏づけが後回しになり、思い描いたものと実際にできることの差が、あとから見えてくることがあります。
お金の面では、耳ざわりのよい誘いに、理想を重ねて信じてしまうこともあります。判断を急がない姿勢が合います。
角度ごとの出方も違います。合のあいだは、筋道より雰囲気で物事をつかむ感覚が強まり、うまく説明できないのに確信だけはある、という状態になりがちです。スクエアの時期は、聞いた話と自分の願いが混ざって、判断の材料がどこから来たのか分からなくなることがあります。オポジションでは、事情をはっきり言わない相手とのやり取りの中で、自分の思い込みに気づかされる形が出ます。45°と135°は、メモの取り違え程度で済むことがほとんどです。
眠りに入る前や、ぼんやり歩いているときに、考えがふっとまとまることもあります。机に向かって筋道を立てるより、力を抜いた時間に答えが浮かびやすい時期です。
人の話に深く共感して、疲れてしまう日もあります。相手の悩みを聞きすぎて自分の気持ちが分からなくなる、ニュースや人の言葉に必要以上に影響される、といった形です。
このエネルギーの活かし方
想像力が高まる時期は、たとえ話や小さな物語の形にすると、考えが相手に届きやすくなります。
企画の説明を、使う人の一日を描く短い場面にしてみると、理屈だけでは伝わらなかった良さが相手に届くことがあります。そのうえで、場面の横に数字と手順を一行ずつ添えておくと、理想と実際の差が早めに見えます。
うまい話を持ちかけられたら、同じ内容を自分の言葉で言い直してみてください。言い直せない部分があれば、そこがまだ分かっていない部分です。考えが浮かびやすい散歩の時間に、その言い直しを試してみるのも一つの方法です。
子どもや家族の言葉にならない訴えを汲んだときは、「こうしてほしいのかな」と確かめてから動くと、勘違いのすれ違いを減らせます。
聞き役が続いたら、一人になって静かに過ごす時間を予定に入れます。散歩や音楽など、頭を空にできる習慣があれば、他人の気持ちと自分の気持ちを分けて感じ直せます。