この時期に高まるエネルギー
ネイタルの月を相手に進行の水星が角度を結ぶと、気分や習慣の理由を筋道立てて知りたくなるとされます。
二次進行の土台は、生まれてからの1日を人生の1年とみなす考え方です。進行の水星は1年に最大約2°ほど進み、遅い年はほとんど動きません。オーブを1°前後に取ると、出生図の月に対する一つの角度は1〜2年続きます。扱う角度は合(0°)から180°のオポジションまでの五つで、45°と135°はささやかな出来事として、合・スクエア・オポジションはそれより重みをもって表れます。
ネイタルの月は、感情の反応や安心できる条件、暮らしの習慣を示す点です。ここに水星が触れると、頭で考えることと気持ちで感じることが、同じ机の上に並びます。「なんとなく落ち着かない」で済ませていた感覚に名前を付けたくなる一方、冷静に判断しているつもりの考えに、感情の色がついていると気づく場面もあります。感情を理屈で押さえ込むのではなく、感じたことに筋道をつけて扱いやすくする、という向きの変化です。
進行の水星は、生まれた直後に水星が逆行に転じる日があれば、その日数に当たる年齢で逆行に入ります。留の近くでは同じ度数に長くとどまるため、月への角度に2〜3回触れることもありますが、何歳で起きるかは人それぞれです。
起こりやすい出来事・テーマ
子どもや年下の家族と接する場面で、相手の気持ちを言葉にしてあげる役が回ってきやすくなります。泣いている理由を一緒に探す、言えずにいることを代わりに言い表してみる、といったやり取りの中で、自分の気持ちの扱い方も見直されます。
台所では、家の味を言葉で残したくなる人がいます。目分量で作っていた料理の分量を書き留める、親から教わった味つけを聞き取っておく、といった形で、暮らしの記憶が情報として整理されていきます。
体の感覚を言葉にする力も育ちます。どこが、いつから、どんなふうにつらいのかを、診察や施術の場で順序立てて伝えられるようになると、自分の不調の傾向にも気づきやすくなります。
植物や生き物の世話でも、様子をよく見て言葉にする習慣が育ちます。葉の色や食べる量の変化を書き留めるうちに、自分の気分の波との似かよりに気づく人もいます。
近所づきあいでは、立ち話の中で相手の暮らしぶりや心配ごとを自然に聞き取る役になりやすく、ちょっとした情報の行き来が、お互いの安心につながる場面が増えます。
職場では、言いにくい知らせを伝える役や、相手の気持ちを受け止めながら話す場面で力が出ます。
角度別では、合のあいだは感じたことと言うことの距離が縮まり、思ったことがそのまま口に出やすくなります。スクエアでは、言ったあとで「本当はそういう意味ではなかった」と気づくような食い違いが目立ちます。オポジションは、理屈を重んじる自分と感覚を重んじる自分が向き合う形で、周りの人がその両側を映す鏡のように感じられることもあるでしょう。45°と135°は、言葉の行き違いが一度あって笑い話で済む程度です。
このエネルギーの活かし方
1〜2年続く配置なので、気持ちを言葉にする練習は、台所や子育てのような毎日の場面に組み込むと続きます。
家の味の聞き取りは、季節の料理を作るたびに一品ずつ進めると、1〜2年でちょっとした記録になります。味つけの理由まで聞いておくと、その家の暮らし方まで見えてきます。
子どもや身近な人の気持ちを言葉にするときは、「こういうことかな」と問いかけの形にすると、決めつけにならずにすみます。自分の気持ちにも同じ言い方を向けてみると、責めずに眺められます。
植物や生き物の様子を書き留めるときは、自分のその日の気分も一言添えておくと、数か月分を並べたとき、世話をする相手と自分の波の重なりが見えてきます。
感情が強いときは、伝えたいことを三つの単語にしてから口を開くと、言いすぎを防げます。
話を聞いてもらうだけで足りる日もあります。解決を求めているのか、ただ聞いてほしいのかを最初に相手へ伝えておくと、すれ違いが減ります。