この時期に高まるエネルギー
進行の金星に触れられたネイタルの火星は、闘う力や動く力の向け先を、好みに合わせて選び直しやすくなります。
二次進行は、出生後の1日を人生の1年として読みます。金星の歩みは1年に最大約1.2°と遅く、火星との一つの角度に2年前後とどまります。その間に、何に向かって力を出したいのかという感覚が、好きなものの側から少しずつ書き換えられていきます。合、セミスクエア、スクエア、セスキコードレート、オポジションの五つの角度のうち、合とスクエア、オポジションが目立ち、45°と135°は小さな引っかかりにとどまります。
火星は行動と怒り、競争、体の熱を表し、出生図では動かない点です。そこへ、好みと人に好かれ方、お金の感覚を表す金星が歩み寄ってきます。勢いそのものが増えるというより、「どうせ力を出すなら、好きなことに出したい」という選び方が強まる配置です。急に燃え上がってすぐ冷めるより、2年前後かけて同じ温度を保つような熱の出方になりやすく、好きなことへの打ち込み方が以前より粘り強くなる人もいます。
力の出しどころと好きなことがそろうのは合の2年前後で、気持ちよく汗をかけます。スクエアの頃は、欲しいものと、そのために払う手間の釣り合いに悩みやすくなります。オポジションでは、自分にはない勢いを持つ人が目に入り、惹かれる気持ちと張り合う気持ちが混ざります。
起こりやすい出来事・テーマ
惹かれる相手の好みが変わる人がいます。穏やかな人ばかり好きだったのに、はっきり物を言う人や、目標に向かって動いている人に目が向くようになる、といった変化です。相手の強さに惹かれた理由をたどると、自分の中で眠っていた意欲に気づくことがあります。
勝負ごとを見るのが好きになる流れも出ます。スポーツの試合を応援しに行く、将棋や料理の競技を観る、といった楽しみ方です。応援するうちに、自分でもやってみたくなる人もいます。
お金の面では、欲しいもののために働く意欲が湧きやすくなります。旅行や楽器、家具など、手に入れたい目標があると、残業や副収入にも前向きになれます。目標の値段が見えていると、日々の小さな出費を自然に控えられるようになる人もいます。
パートナーがいる人は、相手の挑戦を応援する側に回ることで、関係に新しい張りが生まれることがあります。試合や発表を見に行く、準備を手伝うといった関わり方が、二人の会話を増やします。
怒り方にも変化が出ます。腹が立ったときに、相手をやり込めるより、気持ちよく収められるかどうかを気にするようになり、言い争いのあとに自分から歩み寄る場面が増えることがあります。
気をつけたいのは、スクエアの頃に起きがちな逆転です。欲しいもののために予定を詰めすぎて、楽しむはずの時間まで疲れて過ごしてしまいます。オポジションでは、相手の勢いに合わせて自分の好みを引っ込めてしまい、あとで物足りなさが残ることがあります。45°と135°では、好みを譲ったつもりの小さな不満がたまる、買うかどうか迷って時間を使う、といった軽い揺れが続きます。
このエネルギーの活かし方
欲しいものに値段と期日をつけて貯め始めると、この配置の熱は長く続く張り合いに変わります。
手に入れたいものを一つ決めたら、いくら必要か、いつ頃までに買いたいかを紙に書き、届くまでの道のりを小分けにします。少しずつ近づいていく感覚そのものが、2年前後の楽しみになります。
強い人に惹かれたときは、その人のどこがいいのかを言葉にしてみてください。同じ強さを、自分も小さく試してみたくなるはずです。観る楽しみから始めた勝負ごとも、初心者向けの場に一度出てみると、見え方が変わります。
腹が立ったときは、相手の好きなところを一つ思い浮かべてから話し始めると、言葉の温度が下がります。自分から歩み寄った経験は、関係の中で長く覚えられます。
働きすぎて楽しむ時間が削られてきたら、欲しいものの順位を見直す合図です。手に入れたあとに使う時間まで含めて、無理のない範囲に整え直してください。
汗をかいて追いかけた経験は、手に入れたもの以上に、自分は何のためなら動けるのかを教えてくれます。