この時期に高まるエネルギー
自分の体を心地よく扱いたい気持ちが、進行の金星がアセンダントに近づくにつれて強まります。
進む速さから見ておきます。出生後の1日を人生の1年として読む二次進行で、進行の金星は1年に最大約1.2°しか進みません。ネイタルのアセンダントとの一つの角度は2年前後続き、体の感覚や人前での雰囲気が、ゆっくりと塗り替わっていきます。アセンダントは出生時刻で位置が決まるため、時期の精度は出生時刻の精度にそのまま左右されます。
アセンダントは出方と体、第一印象を、向かい側のディセンダントは1対1の相手を表します。そこへ、好みと美意識、人に好かれ方、お金の感覚を担う金星が触れます。見た目を飾るより、体が楽でいられること、声や動きに無理がないことを大切にしたくなり、その落ち着きが周りにはやわらかさとして映ります。変化はゆっくりなので、周りが気づく頃には、本人の中ではすでに当たり前になっていることが多くなります。
合、45°、90°、135°、180°のうち、はっきり出るのは合とスクエア、オポジションです。合の頃は、体の楽さと人当たりのよさが自然に重なります。スクエアの頃は、心地よさを優先するあまり動く量が減り、体が重く感じられることがあります。オポジションは、向かい側のディセンダントに金星が重なる形で、身近な相手の好みや美意識が、自分の出方に影響を与えやすくなります。45°と135°は、靴や鞄の重さが気になる、といった小さなこだわりとして表れます。
起こりやすい出来事・テーマ
体に合うものを選び直す人がいます。足に合わない靴を手放す、座り心地のよい椅子を探す、締めつけの少ない下着に替えるなど、体が楽になる方向へ、身の回りの品が入れ替わっていきます。
声や話す速さにも変化が出やすくなります。急いで話していた人が少しゆっくり話すようになり、それだけで相手が落ち着いて聞いてくれるようになった、と感じることがあります。
人が近づいてきやすくなる、という形でも表れます。道を尋ねられる、電車で隣の子どもに話しかけられる、知らない犬が寄ってくるなど、警戒されにくい雰囲気をまとうようになる人もいます。
体をいたわる時間も増えます。湯船にゆっくりつかる、手や足を自分でもみほぐす、季節に合わせて食べるものを変えるといった、自分の体への小さな手入れが、日々の楽しみになっていきます。
体の動かし方も、汗をかいて追い込むものより、気持ちよく伸びる動きに惹かれやすくなります。ゆっくり泳ぐ、寝る前に体をほぐす、景色のよい道を歩くなど、終わったあとに体が軽くなる運動が続きやすい時期です。
パートナーや親しい相手の選ぶ物や部屋を好ましく感じ、自分の暮らしに取り入れたくなるのは、オポジションの頃によく見られる流れです。相手の美意識に寄せすぎて、自分らしさが薄れていないかは、ときどき見直したい点です。
このエネルギーの活かし方
体が楽だと感じるものを基準に身の回りを選ぶと、その落ち着きが人当たりのよさとして自然に伝わっていきます。
一日の終わりに、どこが疲れているかを確かめる時間を少し取ってみてください。足、肩、目など、疲れやすい場所が分かれば、靴や椅子、照明のどれを替えればよいかが見えてきます。
話すときは、語尾まで言い切ってから一呼吸置くことを意識すると、声の落ち着きがさらに伝わります。急ぎの用件ほど、ゆっくり話すほうが一度で通じます。人が寄ってきやすい時期なので、話しかけられたら少しだけ会話を続けてみると、思いがけない縁が生まれることもあります。
スクエアで体が重く感じられたら、心地よさを損なわない範囲で、散歩や軽い体操を日課に入れておくと、楽さとだるさの境目を保てます。
親しい相手の好みを取り入れるときは、自分が気に入った部分だけを選んで混ぜるようにします。二人の好みが混ざった空間は、どちらにとっても居心地のよい場所になりやすくなります。
体を大切に扱う習慣は、2年前後のうちに雰囲気そのものを変え、初めて会う人にも安心感を与える出方として定着していきます。