出生図で太陽と水星がトライン(120°)を結ぶことは、水星が太陽から最大約28°しか離れないため、ありません。
水星と太陽の距離を決めているのは、水星の軌道です。水星は地球より太陽に近いところを回っているので、地球から見ると太陽から大きく離れて見えません。その最大が約28°です。太陽との距離は日によって変わりますが、この上限を超えることはありません。120°と比べると4分の1にも満たない値で、トラインだけでなく、セクスタイルやスクエア、オポジションも成立しません。
水星が太陽の東側に出る時期と、西側に出る時期があります。どちらの側にいても、離れる幅は約28°が限度です。出生図が示す水星の位置は、その往復のどこかの一点です。成立しないのは、解釈が分かれるからではなく、天体の動きの上で起こり得ないからです。
計算結果にトラインがあるように見える場合は、別の点との角度を見ている可能性があります。たとえばASCや、ほかの天体との関係です。生年月日の入力が違っていることも考えられるので、一度確認してみてください。
トラインは、別々のチャートにある天体どうしなら成立します。シナストリーで一方の太陽ともう一方の水星が120°になるとき、太陽の自己表現と水星の言葉や思考が、二人のあいだでなめらかに通じやすいと読まれます。組み合わせの解説は
シナストリー 太陽 トライン 水星にあります。
トランジットも同じで、いまの空の天体と出生図の天体の角度なので、120°が成立します。
トランジットの太陽がネイタルの水星にトラインは、太陽が出生図の水星に120°をとる時期の読み方です。逆向きの
トランジットの水星がネイタルの太陽にトラインも用意しています。
シナストリーでもトランジットでも、二つの天体はそれぞれ別の持ち主、または別の時点にあります。だから、一人の出生図では届かない120°にも自由に届きます。太陽と水星のトラインを調べたい場合は、この二つの場面に目を向けると、必要な情報が見つかります。
出生図では、サインの関係から太陽と水星の距離を読むことができます。水星は太陽と同じサインか、隣のサインにしかいません。同じサインなら、二つは同じエレメントと同じ様式を共有します。隣のサインなら、エレメントも様式も異なるので、二つの働きに少し違った色がつきます。
たとえば太陽が牡羊座にあるとき、水星がいるのは牡羊座、魚座、牡牛座のどれかです。出生図の表で度数の差を数えるときは、サインが一つずれるごとに30°を足して数えてください。
同じサインで重なる場合は、二つの働きが同じ色合いを帯びます。隣のサインなら、太陽が示す自己の軸と、水星が示す考え方の色合いが、少しずれた形で組み合わさります。
そのうえで、重なりに近いほど二つの働きがはっきり一体になって表れると考えます。重なりの濃さは、合の記事で詳しく確認できます。くわしくは
太陽 合 水星をご覧ください。