水星は太陽から最大約28°しか離れないため、出生図で太陽と水星がオポジション(180°)を結ぶことはありません。
オポジションは、太陽の真反対にあたる位置です。水星は地球から見て太陽のそばを離れられず、太陽の反対側に現れることはありません。出生図の水星はいつも太陽の近くにいて、合か、それに近い関係になります。セクスタイルやスクエア、トラインといった60°以上の角度も、同じ理由で出生図には出てきません。
水星は、太陽の東側に出る時期と西側に出る時期を行き来します。どちらにいても約28°を超えて離れることはなく、太陽の反対側に回り込むことは起こりません。出生図の水星は、その往復のある一点を示しています。
もし計算結果でこの角度が表示されているなら、見ているのは水星ではなく別の点かもしれません。ASCなどとの角度を見間違えていることがあります。生年月日の入力違いも考えられるので、念のため入力を確かめてください。
出生図の表で度数の差を数えるときは、サインが一つずれるごとに30°を足して数えてください。差が約28°を超えたら、読み違いが起きています。
向かい合う配置を読めるのは、別のチャートの天体が相手になる場面です。シナストリーでは、一方の太陽ともう一方の水星が180°で向き合う形が現れます。自己の中心と、考え方や言葉が、二人のあいだで引き合う関係として読みます。
シナストリー 太陽 オポジション 水星で詳しく扱っています。
トランジットでは、いまの空の太陽が出生図の水星の真反対に来る日があります。
トランジットの太陽がネイタルの水星にオポジションと、
トランジットの水星がネイタルの太陽にオポジションが、その読み方です。
トランジットの水星は動きが速いので、出生図の太陽の真反対に来る期間は、ゆっくり動く天体に比べて短く過ぎていきます。いっぽう、シナストリーの角度は二人の出生図の位置で決まっているので、時間がたっても変わりません。向き合う関係の読み方は、二つの天体が別のチャートや別の時点にあるときの読み方だと覚えておくと、迷いません。
太陽は自己の中心、水星は思考と言葉を示すとされます。出生図では、この二つはいつも近くに並んでいます。だから出生図での読みどころは、向き合う緊張ではなく、重なり方の濃さです。ほぼ重なるのか、少し離れるのか、同じサインか隣のサインか。そこに注目すると、二つの働きがどの程度一体になっているかが見えてきます。
出生図の太陽が牡羊座にあれば、水星は牡羊座、魚座、牡牛座のどれかにいます。反対側の天秤座に水星がいることはありません。
対極にある二つの働きとして読む方法は、出生図の太陽と水星には使えません。その代わりに、重なりの濃さを丁寧に読むことで、このペアの個性に近づけます。重なり方が濃いほど、自己の軸と言葉の結びつきも直接的になると考えます。
重なる関係は
太陽 合 水星で解説しています。