海王星と冥王星はどちらも動きがとても遅く、二つのあいだの角度は何十年もかけて少しずつしか変わりません。天文暦で計算すると、1900年から2026年までのあいだ、両者の距離は最大でも約65°でした。120°はその倍近い距離で、この期間には一度も近づいていません。
20世紀の半ばからは、二つの距離はおよそ50〜66°のあいだに収まっています。冥王星の軌道は大きくゆがんでいて、太陽に近づいた20世紀後半は速く進み、海王星とほぼ歩調を合わせて動いたためです。このため、いま生きている人の多くは、60°のセクスタイルに近い関係を出生図に持っています。
計算上、両者がトラインから1°以内になるのは2086〜92年です。それより前には、2060年代にスクエア(90°)を通過します。トラインを出生図に持つ人が生まれるのは、いまから半世紀以上先のことです。
出生図の計算結果でこのトラインが表示されている場合は、生年月日の入力を確かめてください。ASCやMCとの角度を読み違えていることもあります。
トランジットでは、この角度を経験する人がいます。いまの空の海王星が出生図の冥王星と120°を結ぶ時期や、いまの空の冥王星が出生図の海王星と120°を結ぶ時期は、生まれた年によって人生のどこかで巡ってきます。
トラインのトランジットは、無理のない流れとして読まれます。海王星が出生図の冥王星に触れる時期は、抱えてきた重いこだわりが、静かな共感や想像の力によってほどけていく流れとして読みます。冥王星が出生図の海王星に触れる時期は、ぼんやりとしていた理想や憧れが、深いところで形を持ちはじめる流れとして読みます。どちらも数年にわたって続くので、出来事よりも、内側の向きが少しずつ変わっていく過程として見ます。
詳しくは、
トランジットの海王星がネイタルの冥王星にトラインと、
トランジットの冥王星がネイタルの海王星にトラインで解説しています。
いまの出生図での海王星と冥王星は、同じ時期に生まれた人が広く共有する組み合わせです。個人の読みとして意味を持つのは、どちらかがASC・MCや太陽・月などの個人天体とアスペクトを結ぶときです。その天体を通して、世代の感受性が日々の選択に現れます。同じ年に生まれた人どうしでも、海王星や冥王星がどのハウスにあるかは出生時刻と出生地で変わるので、世代の配置が生活のどの場面に表れるかは人によって違います。
いま多くの人が持つ60°前後の関係は、
海王星 セクスタイル 冥王星で扱っています。二人のチャートを重ねるシナストリーでは、一方の海王星ともう一方の冥王星が120°を結ぶこともあり、
シナストリー 海王星 トライン 冥王星で読み方を解説しています。