海王星も冥王星も、太陽のまわりを一周するのに長い年月がかかる天体です。二つの距離はとてもゆっくりとしか変わらず、一つのアスペクトから次のアスペクトへ移るまでに何十年もかかります。天文暦で計算すると、1900年から2026年までのあいだ、両者の距離は最大でも約65°にとどまり、90°に届いたことは一度もありません。
20世紀の半ばからは、二つの距離はおよそ50〜66°のあいだに収まり続けています。冥王星の軌道は大きくゆがんでいて、太陽に近づいた20世紀後半は動きが速まり、海王星と並ぶように進んだためです。その結果、1948〜61年、1971〜88年、2024〜33年には、60°のセクスタイルから1°以内という状態が長く続きました。いま生きている人の多くが出生図に持っているのは、このセクスタイルに近い関係です。
計算上、両者の距離が90°から1°以内になるのは2060〜66年です。この角度を出生図に持つ人が生まれてくるのは、まだ先のことです。
もし出生図の計算結果で海王星と冥王星のスクエアが表示されているなら、生年月日の入力を確かめてください。ASCやMCなど、別の点との角度を見間違えていることもあります。
出生図に現れない角度でも、トランジットでは成り立ちます。いまの空の海王星が出生図の冥王星と90°を結ぶ時期や、いまの空の冥王星が出生図の海王星と90°を結ぶ時期は、生まれた年によっては人生のなかで訪れます。
海王星のトランジットは、理想や境目の感覚がゆっくりと溶けていく体験として読まれます。それが出生図の冥王星に触れると、手放せずにいた執着や、根の深い恐れの形が少しずつ見えにくくなったり、逆に霧の向こうから浮かび上がったりします。冥王星のトランジットが出生図の海王星に触れる場合は、信じてきた理想や憧れが根本から見直される時期として読みます。どちらも外惑星どうしなので、数年にわたる長い流れとして見ます。
詳しい読み方は、
トランジットの海王星がネイタルの冥王星にスクエアと、
トランジットの冥王星がネイタルの海王星にスクエアで扱っています。
いま生きている人の出生図では、海王星と冥王星の関係は世代で共有されます。読みどころは二つの角度そのものより、どちらかがASC・MCや個人天体(太陽・月・水星・金星・火星)とアスペクトを結んでいるかどうかです。そこで初めて、世代の空気が個人の生活の場面に入ってきます。
多くの人が持つ60°前後の関係は、
海王星 セクスタイル 冥王星で解説しています。二人のチャートを重ねるシナストリーでは、一方の海王星ともう一方の冥王星が90°を結ぶこともあり、
シナストリー 海王星 スクエア 冥王星で読み方を扱っています。