海王星と冥王星は、どちらも太陽系の外側をとてもゆっくり回る天体です。二つのあいだの角度は何十年もかけて少しずつしか変わらず、向かい合う位置に来るまでには長い時間がかかります。天文暦で計算すると、1900年から2026年までのあいだ、両者の距離は最大でも約65°でした。その先も距離はゆっくり開いていきますが、2100年の時点でもおよそ136°で、180°には届きません。
両者が最後に重なったのは1891〜92年で、そこから二つはゆっくりと離れはじめました。20世紀の半ばからは、冥王星の軌道が大きくゆがんでいるために、太陽に近づいた冥王星が速く進み、海王星とほぼ歩調を合わせて動きました。そのため、距離はおよそ50〜66°のあいだに長くとどまっています。いま生きている人の多くが出生図に持っているのは、60°のセクスタイルに近い関係です。
計算上、二つの距離は2030年代の終わりごろから60°台を抜けて開きはじめ、2060年代にスクエア(90°)、2080年代にトライン(120°)を通過します。向かい合う角度は、そのさらに先になります。
出生図の計算結果で海王星と冥王星のオポジションが表示されている場合は、生年月日の入力を確かめてください。ASCやMCなど、別の点との角度を見間違えていることもあります。
出生図に現れない角度でも、トランジットでは成り立ちます。いまの空の海王星が出生図の冥王星の真向かいに来る時期や、いまの空の冥王星が出生図の海王星の真向かいに来る時期は、生まれた年によって巡ってくることがあります。
オポジションのトランジットは、向かい合う相手や状況を通して気づく流れとして読まれます。海王星が出生図の冥王星の向かいに来る時期は、手放せずにいたこだわりが、人との関わりや周りの空気を通して、ゆっくりと輪郭を失っていく流れとして読みます。冥王星が出生図の海王星の向かいに来る時期は、思い描いてきた理想が、他者や出来事を鏡にして根本から見直される流れとして読みます。どちらも数年にわたって続く長い流れです。
詳しくは、
トランジットの海王星がネイタルの冥王星にオポジションと、
トランジットの冥王星がネイタルの海王星にオポジションで解説しています。二人のチャートを重ねるシナストリーでも、一方の海王星ともう一方の冥王星が向き合うことがあり、
シナストリー 海王星 オポジション 冥王星で読み方を扱っています。
いまの出生図での海王星と冥王星は、同じ時期に生まれた人が広く共有する組み合わせです。個人の読みとして意味を持つのは、どちらかがASC・MCや太陽・月などの個人天体とアスペクトを結ぶときです。その天体を通して、世代の感受性が日々の選択に現れます。
いま多くの人が持つ60°前後の関係は、
海王星 セクスタイル 冥王星で扱っています。両者が重なった1891〜92年の配置は、
海王星 合 冥王星で解説しています。