この時期に高まるエネルギー
トランジット月がネイタルのアセンダント(ASC)にトライン(120°)を結ぶ時間帯は、そのときの気分が表情や声、立ち居振る舞いに自然に乗り、自分の出方がなめらかになる数時間とされます。ASCは自分の出方、体の感じ、第一印象、人前での振る舞い、新しいことを始める姿勢をあらわし、月は気分と安心感をあらわします。120°で結ばれると、気持ちと外へ出る姿のあいだの食い違いが小さくなり、取りつくろわなくても、感じよく見えやすくなります。緊張しやすい場面でも、体のこわばりが少なく、自分らしい調子を保ちやすくなります。
この配置は月に2回、それぞれ数時間ほどで過ぎます。月が通り過ぎるのは速いので、人生の方向を左右するほどの配置ではなく、その日の自分の出方が少しだけ楽になる、小さな追い風です。ASCは出生時刻が分かっている人だけが使える点で、時刻が数分違うだけで度数が動き、数時間しかないこの配置の時間帯も、そのぶんずれて読むことになります。時刻に自信がない人は、数時間の幅をもって、ひとつの目安として扱うのがよいでしょう。月に2回の数時間をうまく使えるかどうかは、事前に何をしたいか決めておけたかで変わります。
起こりやすい出来事・テーマ
初対面の場面で、緊張がやわらぐことが多いようです。面接や顔合わせ、新しいクラスや集まりなどで、最初の挨拶が自然に口から出る、相手の目を見て話せる、自分の紹介が思ったより短くまとまる、といった体験が語られます。ふだんは声が小さくなる人でも、この時間は、聞き取りやすい調子で話せていることがあります。名前を名乗るときの声の高さや間合いも、自分に合った自然な調子に収まりやすくなります。プレゼンの冒頭や電話の第一声など、最初の数十秒がうまくいくと感じる人もいます。
装いや体に関わる場面でも、選びやすさが出ます。髪型や服が一度で決まる、鏡に映る自分の姿に違和感がない、写真に撮られても構えずにいられる、といった小さな安心です。姿勢が自然に整い、歩く速さも落ち着いて、体の動かし方がなめらかだと感じる人もいます。相手から話しかけられる回数が増え、人が近づきやすい空気をまとっているように感じられることもあります。歩いているときの足取りや、椅子に座る姿勢にまで落ち着きが出て、疲れにくさを感じる人もいます。
その一方で、感じのよさに安心して、自分から踏み出さないまま終わる形があります。話しかけやすい雰囲気があっても、自分から声をかけなければ、そこで関係は始まりません。新しい場に出ても、無難な挨拶だけで終えて、聞きたかったことを聞きそびれる人もいます。気分が整っているので「今日はこのままで十分」と感じやすく、新しく始めたいことを先送りにしたまま、一日が穏やかに終わることもあります。自分の出方が整っている時間は短いので、その間に一つだけ新しい動きを入れておくと、感じのよさが実際の関係に変わります。
このエネルギーの活かし方
この時間に向いているのは、人前に出る予定や、新しいことを始める動きを、あえて寄せておくことです。初めて会う相手への連絡、気になっていた集まりへの参加申し込み、美容院の予約など、自分の出方を整える行動を一つだけ選んでおきます。数時間のうちに予約や申し込みまで済ませておけば、気分が変わったあとでも、動いた事実が残ります。新しい場所へ出かける日は、出発前の身支度に少し時間をかけておくと、数時間の追い風を取りこぼしにくくなります。
外へ出る予定がなくても、自分の出方を整える練習になります。鏡の前で、短い自己紹介を声に出して言ってみる、背筋を伸ばして深呼吸をする、いつもより一段明るい色の服を着てみる、といった小さな試みです。どれも数分でできるうえ、あとで人前に出るときの感覚を思い出す目印になります。声に出すと、頭の中で考えているよりも、自分の出方の癖に気づきやすくなります。
ASCは外から見える自分の入口なので、新しい関係の最初の一言に気持ちを込めておくのも合っています。挨拶に名前を添える、笑顔で一言だけ質問を足すなど、自分から開く動きを一つ加えるだけで、感じのよさが関係の始まりにつながります。体の疲れが残る日は、無理に外へ出ず、軽い散歩や入浴で整えておく使い方でも十分です。新しいことの最初の一歩は、この時間に小さく試しておくと、本格的に始めるときの抵抗が減ります。