シナストリー 冥王星 オポジション アセンダント
一方の冥王星がもう一方のアセンダントにオポジションを結ぶとき
冥王星 オポジション アセンダントがシナストリーで示すもの
冥王星とASCのオポジションは、冥王星がASCを持つ側のDSCに重なり、冥王星を持つ側がパートナーとして強く意識されやすい配置です。
DSCは1対1の相手をあらわす点です。そこに冥王星が重なると、その存在は軽い付き合いでは済みにくく、出会った瞬間から、この相手とは何か深いことが動く、という予感を持つ人もいます。
前提として、成り立つのはASCを持つ側の出生時刻が確かなときです。ASCもDSCも平均約4分で1°動くので、時刻の違いは角度の違いになります。冥王星を持つ側の時刻は、ほとんど響きません。冥王星のサインは同世代で共通ですが、誰のDSCに重なるかは、この二人のあいだでだけ決まります。同じ世代の知人には何も感じない、ということも十分にあります。
二人のあいだに表れやすい力学
出方の正反対に、強い存在が立っている感覚を、ASCを持つ側は持ちやすくなります。自分は軽やかに入っていきたいのに、相手は深く向き合うことを求めてくるように見える。向き合う相手として魅力を感じる一方で、押される、飲み込まれる、という不安も出てきます。初対面で、自分の話し方や身のこなしが急に意識されて、ぎこちなくなる人もいるでしょう。
冥王星を持つ側は、相手の出方のなかに自分の影の部分を見て、強く引かれたり、強く反発したりすることがあります。相手を理解したい欲求が、いつのまにか相手を動かしたい欲求にすり替わる点には、注意が必要です。理解することと、相手に変わってもらうことは、別の作業です。
同居人、仕事のパートナー、長く付き合う友人といった形で、この関係が日常に入ってくると、特徴ははっきりします。ASCを持つ側が新しい場に出て行くたびに、冥王星を持つ側がその最初の一歩をどう見るか、気になってしまう。逆に、冥王星を持つ側は、相手の存在を意識するあまり、自分の行動を相手の目で評価してしまう。向かい合うことが、そのまま互いの鏡になりやすい配置です。
DSCに天体が重なる関係は、自分で相手を選んだというより、気がつけば向かい合っていた、という感覚で語られることがあります。仕事の相棒や長く暮らす相手のような、1対1の関係として意識されやすいのも、この組み合わせの特徴です。ただ、その引力は、相手が自分に必要な存在だという確かさと、同じではありません。惹かれる強さと、関係の健全さは、別々に確かめる必要があります。
180°の角度には、自分の片側に気づかせる働きがあります。ASCを持つ側は、相手を通して、自分の出方の偏りに気づく。冥王星を持つ側は、相手に映った自分の濃さに気づく。そうした相互の気づきが、この関係の価値になります。反面、見たくない部分を見せつけられたという感覚が強まると、関係が防衛的になりやすい傾向もあります。
この配置を関係に活かす手がかり
相手を変える役を、どちらかが引き受けると、関係は支配と依存の形に傾きます。互いが対等な個人として立ち、境界を保つことが、この配置を健全に使う条件です。決めごとを持つ、第三者の視点を借りる、離れる時間を作る。そのどれもが、関係を守る工夫と考えてください。
意見が食い違ったときは、相手の人格を評価する言い方を避け、いま自分が何を感じているかを話す形にすると、衝突が深まりにくくなります。あなたはこういう人だ、ではなく、私はこう感じた、という言い方です。強い関係のなかでは、この小さな言い換えの効果が大きく出ます。
一緒にいると、自分の輪郭が相手に引っぱられて、何を好きだったのかが分からなくなる。そう感じたときは、距離を置いて確かめる合図です。好きな食べ物、休みの過ごし方、一人で選ぶ服。小さな選択を自分で続けることが、濃い関係のなかで自分を保つ手がかりになります。
関係の外に支えを持つことも、大切な備えです。友人、家族、専門家など、二人の外側に相談できる場所があると、冥王星の濃さに飲まれそうなときに、自分の足場を思い出せます。相手に自分のすべてを預ける形にならないよう、収入や住まい、人間関係といった生活の基盤は、それぞれが自分で持ち続けておくと安心です。
強く意識し合う関係ほど、一人でいる時間の価値が上がります。向かい合う力を、一緒にいる時間の長さではなく、離れたあとに持ち帰るものの深さで測ってみてください。
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参考文献: Frances Sakoian & Louis Acker, 'The Astrology of Human Relationships' (Harper & Row, 1976) / Stephen Arroyo, 'Relationships & Life Cycles' (CRCS Publications, 1979) / Liz Greene, 'Relating: An Astrological Guide to Living with Others on a Small Planet' (Coventure, 1977)