シナストリー 冥王星 コンジャンクション(合) アセンダント
一方の冥王星がもう一方のアセンダントにコンジャンクション(合)を結ぶとき
冥王星 合 アセンダントがシナストリーで示すもの
ASCに冥王星が重なる合は、冥王星を持つ側の深さと圧が、ASCを持つ側の出方にじかに触れる配置と読まれます。
成否を決めるのは、ASCを持つ側の出生時刻です。ASCは平均すると約4分で1°動くので、合の範囲の端にある場合は、10分前後の記録の違いで合が外れることもあります。冥王星を持つ側の出生時刻は、ほとんど影響しません。冥王星は一つのサインに十数年から三十年余りとどまるため、同世代の人はみな近い位置の冥王星を持っています。その冥王星が誰のASCに重なるかは、角の持ち主の出生時刻しだいです。だからこの合は世代の共通項ではなく、二人のあいだにだけ現れる固有の接点として読むことになります。
二人のあいだに表れやすい力学
先に引き込まれるのは、冥王星を持つ側かもしれません。相手は、初対面から目が離れにくい存在として映りやすいでしょう。声の出し方、歩き方、部屋に入ってくるときの間合いといった細部に、自分の奥にあるものが反応します。理由をうまく言えないまま、この人をもっと知りたいという掘り下げの衝動が動きます。ただし、第一印象を深読みしすぎて、自分の見立てを相手に重ねてしまう面もあります。相手はまだ何も明かしていないのに、分かった気になる。そのずれがあとで摩擦の種になりやすい点には、注意が要ります。
見つめられるASCを持つ側には、また別の感覚が生まれます。この相手の前では、自分の出方を見透かされているように感じることがあるのです。ふだんは軽く流せる場でも、この人と一緒だと背筋が伸び、体が少し固くなる。取りつくろわない素の振る舞いが引き出される、という受け取り方をする人もいます。どちらに傾くかは、冥王星側が濃さを押しつけず、相手のペースを待てるかどうかに、かなり左右されると考えられます。
毎日顔を合わせる間柄になると、この影響はもっと具体的になります。朝の支度や食事の席といった何気ない場面で、冥王星を持つ側の静かな視線が、ASCを持つ側の動作の一つひとつに向いているように感じられることもあります。見られている側は、意識するうちに体のほうが先に緊張し、見ている側は、相手の反応の小ささにかえって意味を探してしまう。双方が気づかないまま、そうした緊張の循環が育つ場合があります。
古い形を壊して作り直すのも、冥王星の性質です。この合を持つ二人は、出会ってから、互いの出方や振る舞いが少しずつ変わっていく、という経過をたどることがあります。ASCを持つ側が、これまで使わなかった構えを試すようになる。冥王星を持つ側が、自分の強さを抑える方法を覚える。変化は、押しつけられるものではなく、関係のなかで自然に起こるときにこそ、本人たちの力になります。
視点を一つ増やしましょう。ASCへの合は、同時にASCを持つ側のDSCへのオポジションにもなります。DSCは1対1の相手をあらわす点なので、冥王星を持つ側は、パートナーとして強く意識されやすく、自分では見たくなかった部分を映す鏡のように働くこともあります。近づくほど、どこまでが自分でどこからが相手なのかという境目があいまいになる場面が増える傾向があります。
この配置を関係に活かす手がかり
強く惹かれ合う感覚があっても、それは相手の内側に踏み込んでよいという許可ではありません。気づいたことをそのまま断定せず、いまこう見えたけれど合っているかな、と口に出して確かめる習慣が、冥王星を持つ側の助けになります。読み取りが決めつけに変わるのを、その一言が防いでくれます。ASCを持つ側は、圧を感じたときに黙って合わせ続けず、いまは少し距離がほしいと伝えて構いません。
連絡の頻度、会わない日、それぞれが一人で過ごす時間は、早めに話し合っておくのも有効です。相手の行動を逐一知りたくなる、あるいは知られていないと落ち着かない、といった動きが出てきたら、立ち止まる合図と受け取ってください。深さは魅力にも束縛にもなるので、境界を言葉にしておくことが、濃い関係を長続きさせる土台になります。
見られている、探られているという感覚が強まったときのために、いま少し重くなっているね、と冗談まじりでも言える合言葉を作っておくと、空気が早く戻ります。ASCを持つ側が、相手の濃さに合わせて自分の出方を変え続けていると気づいたときも、見直しの時期です。自分の出方を守りながら、相手の深さを受け取る。その両立を試せる関係だと考えるとよいでしょう。
どちらかが一方的に変えられるための配置ではありません。互いが自分の構えを見直す機会として使えたとき、はじめて実りのある接点になると読まれます。
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参考文献: Frances Sakoian & Louis Acker, 'The Astrology of Human Relationships' (Harper & Row, 1976) / Stephen Arroyo, 'Relationships & Life Cycles' (CRCS Publications, 1979) / Liz Greene, 'Relating: An Astrological Guide to Living with Others on a Small Planet' (Coventure, 1977)