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陰
陰陽(いんよう)とは
相反し補い合う二つの極で世界を捉える思想
分類
用語
陰陽(いんよう)とは
陰陽(いんよう)は、光と影、動と静、天と地のように、相反しながら補い合う二つの極で世界を捉える、東洋の根本思想です。どちらか一方だけでは成り立たず、たえず移ろい合い、陰のなかにも陽が、陽のなかにも陰がひそむと考えます。よく知られる、白と黒が互いに抱き合う勾玉のような図(太極図)は、この切り離せない関係を象徴しています。
陰陽五行と東洋の体系
陰陽は、木・火・土・金・水の五行とともに「陰陽五行説」としてまとめられ、東洋の多くの占術・思想の土台になっています。四柱推命や九星気学、易、さらには漢方や暦の考え方まで、その根底には陰陽のバランスという発想が流れています。物事を「良い・悪い」の固定した二択ではなく、たえず入れ替わり循環する二つの力としてとらえる点が、陰陽の大きな特徴です。盛りがあれば衰えがあり、それがまた次の盛りへとつながっていきます。
西洋占星術との響き合い
西洋占星術にも、十二星座を陽(能動)と陰(受容)の二つに分ける「ポラリティ(二極性)」の考え方があります。火と風の星座を陽、地と水の星座を陰とし、両者が交互に並ぶことで全体のバランスがとれていると見ます。世界を二つの極のバランスで読み解こうとする発想は、東洋の陰陽と西洋の占星術で、深く響き合っています。
火と風は陽、地と水は陰
西洋式のチャートで陽と陰を見るときは、主要な天体がそれぞれどのサインにあるかを一つずつ確かめます。火と風のサイン(牡羊・獅子・射手と双子・天秤・水瓶)が陽、地と水のサイン(牡牛・乙女・山羊と蟹・蠍・魚)が陰です。牡羊座から数えて奇数番目のサインが陽、偶数番目が陰と数えれば、機械的に判別できます。陽は外へ向かう能動、陰は内へ向かう受容を指し、どちらかが優れているという意味ではありません。ここで数えるのは天体そのものの性質ではなく、天体が入っているサインの陽陰です。 太陽星座だけで判断してしまうのは、よくある誤りです。太陽が陽のサインにあっても、月やほかの天体が陰のサインに集まっていれば、全体としては落ち着いた印象が強く出ることもあります。陽と陰がほぼ半々なら、状況に応じて両方の面を使い分けやすいと読まれます。数え方の詳細はポラリティ(二極性)とはにあります。 東洋の陰陽との違いにも目を向けておきます。西洋のポラリティは、サインごとに陽か陰かがあらかじめ決まっていて、牡羊座から順に交互に並びます。いっぽう陰陽は、陰のなかに陽がひそみ、盛りのあとに衰えが来て、また次の盛りへつながるという、移ろいを含んだ考え方です。固定した分類と、入れ替わる循環という違いを押さえておくと、二つの言葉を同じ意味で使わずにすみます。 陰陽は十干のなかにも見つかります。五行のそれぞれに陰陽を掛け合わせると十干になり、木には陽の木の甲と陰の木の乙があります(十干(じっかん)とは)。月は陰の代表で、五行では水に配当されるとされ(東洋の月の読み方のコラム)、西洋占星術でも月が水のエレメントと親和性を持つ点で、東西の直観が重なります。自分のチャートでどちらが多いかは、主要な天体のサインを並べて数えてみると、おおまかな傾きがつかめます。
くわしく知る
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参考文献:東洋思想(陰陽五行説)の標準的解説 / 本事典の用語「五行」「ポラリティ(二極性)」に準拠
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-10-05
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