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サイデリアル(恒星黄道)とは
実際の星座を基準にする、インドの方式
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サイデリアル(恒星黄道)とは
サイデリアル(恒星黄道)は、実際の星空に見える星座の位置を基準にして、ホロスコープの座標をとる方式です。「サイデリアル(sidereal)」という言葉は「星の」を意味するラテン語に由来し、文字どおり恒星に対して固定された黄道を指します。おもにインド占星術(ジョーティシュ)で使われ、ヴェーダの天文学に根ざした長い伝統を持ちます。一方、西洋占星術で一般的なトロピカル方式は、春分点(太陽が天の赤道を南から北へ横切る瞬間の位置)を牡羊座0度の基点にします。この二つは、歳差(地球の地軸がコマのように首をふる運動)のぶんだけ位置がずれていて、現在その差はおよそ24度とされます。どちらかが「間違っている」のではなく、西洋とインドが別々の基準を選んでいるだけ、と理解すると混乱しません。基準が違うので、出てくるサインや度数も自然と食い違うわけです。
アヤナムシャという「ずれ」
トロピカルとサイデリアルの差は「アヤナムシャ」と呼ばれます。地球の地軸はコマのようにゆっくり首をふっていて(歳差)、春分点は星空に対して少しずつ移動していきます。この移動の積み重なったぶんが、二つの黄道のずれとして表れるのです。アヤナムシャの値は時代とともに少しずつ大きくなり、その増え方は1年あたりおよそ50秒角(角度の50/3600度)ほどです。この積み重ねで、現在はおよそ24度とされます。ただし、その基準点をどこに置くかは流派によって少しずつ違い、インド政府が1955年に標準として採用したラヒリ(チトラパクシャ)方式のほか、ラマン方式やKP方式など複数の取り方が知られています。どれを選ぶかで度数が1〜2度前後する場合もあるため、サイデリアルでチャートを読むときは、どのアヤナムシャを使ったのかを意識しておくと安心です。つまりサイデリアルは「実際の星座に合わせる」という発想を、計算のうえで形にした座標、といえます。
トロピカルと対にして読む
サイデリアルでは、星座の境目がトロピカルからずれるため、「西洋占星術では牡羊座なのに、インド占星術では魚座」というように、同じ誕生日でも星座の呼び名が変わることがあります。どちらが正しいというより、基準のとり方が違うのです。インド占星術はこの恒星黄道のうえで、ダシャー(時期をはかる周期法)やナクシャトラ(黄道を27に分けた「月の宿」)といった独自の技法を発展させてきました。ですから、サイデリアルへ移ると太陽星座の印象が変わって戸惑う人もいますが、それは座標の取り方が違うだけで、生まれたときの空そのものが変わるわけではありません。西洋とインド、どちらの枠組みでも自分を見つめ直す手がかりは得られます。くわしくはコラム「トロピカルとサイデリアル」へ。用語「トロピカル」「歳差」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。
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参考文献:本事典のコラム「トロピカルとサイデリアル:二つの黄道」、用語「トロピカル」に準拠 / サイデリアルとトロピカルの差(アヤナムシャ)は現在およそ24度
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-16
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