ラーシ(インド占星術の星座)とは
ラーシは、ジョーティシュ(インド占星術)における12の星座を指す言葉です。また、出生図そのもの(ラーシ・チャート)を指して使われることもあります。おひつじからうおまで、12のサインが順に並ぶ点は西洋占星術と共通していますが、星座の境目を決める基準が異なります。どちらが正しいというより、座標の取り方が違う二つの体系だと理解するのが穏当とされます。
アヤナムシャという座標のずれ
ラーシと西洋占星術の最大の違いは、黄道(太陽の通り道)のどこを起点にするかにあります。西洋では春分点を「おひつじ座0度」とするトロピカル(季節)方式を使うのに対し、ジョーティシュは実際の星々を基準にするサイデリアル(恒星)方式を使います。この二つの起点のずれを「アヤナムシャ」と呼びます。春分点は長い年月をかけて少しずつ移動するため、ずれは時代とともに広がってきました。最も広く使われるラヒリ・アヤナムシャでは、現在およそ24度ほどと見積もられることが多く、そのため同じ生年月日でも、星座がひとつ前にずれて読まれることが少なくありません。
西洋のサインと対にして見る
こうした基準の違いから、西洋でおひつじ座にあたる人が、ジョーティシュではうお座と読まれる、というように星座がひとつ前にずれることがよくあります。どちらかが間違いというわけではなく、同じ空を別のものさしで測っている、と考えるのが落ち着いた受けとめ方とされます。ラーシは、それぞれのサインの支配星(ルーラー)や、12のバーヴァ(ハウスにあたる区分)とあわせて読み解かれていきます。用語「ジョーティシュ」「サイン(12星座)」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。