プライムバーティカル(卯酉線)とは
プライムバーティカル(卯酉線・ぼうゆうせん)は、観測者の真上(天頂)と真下を通り、真東と真西の地平線上の点を結ぶ大円です。南北を通る「子午線(メリディアン)」とちょうど直角に交わる、観測地点を中心にした空間の基準線のひとつです。天頂を通る大円のうち、東西に走るものがプライムバーティカル、南北に走るものが子午線にあたります。地平線とは真東・真西の二点で直角に交わり、観測者を中心に空をきれいに二分する円でもあります。ハウスシステムのカンパヌスは、この円を土台にしてハウスを区切ります。
東西に走る基準の大円
プライムバーティカルは、地平線・子午線とならぶ、観測地点を基準にした三本の大円のひとつです。地平線が空と地面の境を、子午線が南北の軸をあらわすのに対し、プライムバーティカルは東西の軸をあらわす円、とイメージするとわかりやすいでしょう。観測者の真上にある天頂と真下の天底を結び、地平線とは真東・真西の二点でぶつかります。真東・真西は、春分や秋分の日に太陽が昇り沈む方角としても知られる、空間の基準となる方角です。カンパヌス方式のハウスシステムは、このプライムバーティカルをぐるりと12等分し、その分割線を地平線の南北の点を通る大円として天空に投げかけ、それが黄道と交わる点をハウスの境目(カスプ)に定めていきます。空間そのものを切り分けて家を作る、という考え方の出発点になる大円です。
ハウスシステムを支える土台
プライムバーティカルは、それ自体を読むというより、ハウスの仕組みを理解するための幾何学の土台として大切にされてきました。空間分割系と呼ばれるハウスシステム(カンパヌスやレギオモンタヌス)は、どの大円を基準に空間を区切るかで方式が分かれ、カンパヌスはこのプライムバーティカルを、レギオモンタヌスは天の赤道を基準に採用しています。13世紀のカンパヌス(ジョヴァンニ・カンパノ)の名で伝わるこの方式は、空間を等しく12に分けるという発想のわかりやすさから、長く使われてきました。同じ空でも、基準の円が変われば、天体の入るハウスが変わることもあります。とくに高緯度の土地では方式による差が大きくなりやすく、どの方式を使っているかを意識することが、ていねいな読みの第一歩とされます。用語「カンパヌス」「天頂」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。