近地点(ペリジー)とは
近地点(ペリジー)は、月(または地球を回る天体)が、軌道上で地球にもっとも近づく点のことです。月の通り道は完全な円ではなく、すこしつぶれた楕円なので、地球に近づく点(近地点)と、遠ざかる点(遠地点)が生まれます。近地点の前後に満月が重なると、月がふだんより大きく見える、いわゆる「スーパームーン」になります。地球との距離がもっとも縮まる、軌道のいちばん内側の点、とおぼえておくとよいでしょう。月と地球の平均距離はおよそ38万キロメートルですが、近地点ではこれよりも数万キロメートル近づき、遠地点ではその分だけ遠ざかります。そのため、同じ満月でも近地点のときと遠地点のときでは見かけの大きさにちがいが出ます。英語のペリジー(perigee)は「地球に近い」を意味するギリシャ語に由来し、対義語の遠地点(アポジー)とセットで覚えると整理しやすい言葉です。
楕円軌道とアプシスの線
近地点が生まれるのは、月の軌道が楕円だからです。楕円には二つの焦点があり、そのひとつに地球が位置しています。月はこの焦点のまわりを回るため、地球に近い側(近地点)と遠い側(遠地点)が交互にあらわれます。近地点と遠地点を結んだ直線は「アプシスの線(長軸)」と呼ばれ、軌道のいちばん長い差し渡しを示します。この長軸そのものも、長い年月をかけてゆっくり向きを変えていくことが知られており、おおよそ8.85年ほどで一周するとされます。地球に近づくぶん、近地点の頃の月は見かけが大きく、潮の満ち引きへの影響も強まるとされます。月が近地点から次の近地点へ戻るまでの周期は「近点月」と呼ばれ、星々を基準にした「恒星月」とはわずかに長さがちがいます。このずれが積み重なることで、近地点の位置が空のなかで少しずつ移っていくのです。
占星術での読まれ方
近地点は、遠地点(アポジー)と対をなす点として語られます。月が地球にもっとも近づく位置なので、月のあらわす感情や日々の気分が、より身近に、強く感じられる頃合いとして話題にされることがあります。とりわけ近地点と満月が重なるスーパームーンは、節目として注目されやすいタイミングです。もっとも、これらは象徴的な読みであり、特定の出来事を断定するものではありません。占星術では近地点そのものを細かく扱うよりも、満月・新月といった月相や、月のサインの移ろいと重ねて全体の流れをとらえることが多いものです。スーパームーンを節目の合図のひとつとして受けとめ、ふだんより心が動きやすい時期かもしれない、といった具合に、やわらかく解釈していくとよいでしょう。月の満ち欠けの流れとあわせて、ていねいに意味を組み立てていきます。用語「遠地点」「ルネーション」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。