イコールハウスとは
イコールハウス(等分ハウス)は、アセンダント(上昇点)の度数を起点に、そこからきっかり30度ずつ、12のハウスを均等に区切っていくハウスシステムです。ハウスとは、ホロスコープを12に分けた「人生の場面」のことで、その区切り方にはいくつもの流派があります。イコールハウスはそのなかでも、すべてのハウスが30度で同じ大きさになる、とてもシンプルで分かりやすい方式です。日本語では「等分ハウス」「等house(イコールハウス)」などと呼ばれ、英語の equal house に由来します。区切りの基準が「アセンダントの度数」というたった一点に集約されているため、考え方を覚えやすく、占星術を学びはじめた人が最初に触れるハウスシステムとしてもよく紹介されます。
30度ずつ均等に区切るしくみ
イコールハウスでは、まずアセンダントの度数を第1ハウスの始まり(カスプ)とします。そこから黄道に沿って30度進んだところが第2ハウスの始まり、さらに30度で第3ハウス……というように、機械的に30度ずつ足していくだけで12のハウスが決まります。プラシダスのように、緯度や時間によってハウスの大きさが不揃いになることがなく、どのハウスもきっちり30度。計算がやさしく、高緯度の土地でもハウスがゆがまないのが利点とされます。プラシダスなど「時間」や「空間」を細かく分割する方式では、北欧や極地に近い高緯度になるほど一部のハウスが極端に広がったり狭まったりして計算が破綻することもありますが、イコールハウスならそうした心配がありません。一方で、天頂(MC)が必ずしも第10ハウスの始まりとは重ならない点が、ほかの方式との違いとして語られます。イコールハウスではMCがどのハウスに入るかは出生のたびに変わり、第9ハウスや第11ハウスのあたりに位置することもあります。そのため、キャリアや社会的な達成をMCそのもので読みたい人は、別の方式と併用したり、MCを独立した感受点として扱ったりする工夫をすることもあります。
ハウスシステムのなかでの位置づけ
イコールハウスは、古代ギリシャ・ヘレニズム期の占星術にさかのぼる由緒ある方式のひとつで、長い歴史のなかで使われ続け、現在もシンプルさを好む占星術家に使われています。よく似た方式に、サインを1つまるごと1ハウスとする「ホールサイン」がありますが、イコールハウスはアセンダントの「度数」を起点にする点が異なります。ホールサインがアセンダントの「サイン」の先頭(0度)から区切りはじめるのに対し、イコールハウスはアセンダントの実際の度数(たとえば牡羊座17度なら、各ハウスの始まりがすべて「17度」になる)から区切る、という違いです。どちらを選ぶかは流派や好みによって分かれ、唯一の正解があるわけではないとされます。読みたいテーマや、自分がしっくりくる感覚にあわせて使い分けるのが現実的だといわれます。ハウスの区切り方全般については、コラム「ハウスシステムとは」もあわせてどうぞ。用語「ホールサインハウス」「ハウスシステム」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。