アプライング(接近)とは
アプライング(接近)は、2つの天体がつくるアスペクト(角度)が、これから「きっかり」の角度へ近づいていく状態のことです。ホロスコープのなかで、動きの速い天体が、遅い天体のつくる角度へ向かって近づいていく途中で起こります。これから完成へ向かう段階なので、その影響はこれから強まっていく、勢いのある状態と読まれます。出来事でいえば「これから起こること」を示すとされます。たとえば月が太陽に少しずつ追いついていく途中であれば、その2つのアスペクトはアプライングの最中だといえます。完成の瞬間に向かってエネルギーが満ちていくイメージで、芽が伸びて花が開く直前の張りつめた時間にもたとえられます。だからこそ、アプライングのアスペクトはこれから現れてくるテーマやこれから動き出す物事を語るうえで、占星術では特に注目される配置です。
速い天体が遅い天体へ近づく
アプライングかどうかは、2つの天体の動く速さの違いで決まります。月や水星のような速い天体が、土星や木星のような遅い天体に追いつこうとして、角度がだんだん「きっかり」へ縮まっていく。この向きがアプライングです。角度が完成(イグザクト)に近づくほど力が高まっていく、と読まれます。許容範囲をあらわす「オーブ」の内側に入ってから完成までの区間が、まさにこの接近のプロセスにあたります。たとえば60度(セクスタイル)へ向けて差が縮まっていれば、そのセクスタイルはアプライングの状態にある、というわけです。逆に、どちらの天体が「追う側」かを取り違えると接近と分離を読み間違えるため、まずは公転や運行の速さを比べることが大切です。一般に月がもっとも速く、続いて水星・金星・太陽、そして火星から土星へと進むほどゆっくりになります。多くの場合は速いほうの天体が遅いほうへ向かって角度を詰めていきますが、惑星が見かけ上逆行しているときは動きの向きが変わるため、接近か分離かをていねいに確かめる必要があります。
セパレーティングと対にして読む
反対に、きっかりを過ぎて角度が開いていくのが「セパレーティング(分離)」です。同じアスペクトでも、接近の途中なのか、すでに離れていく途中なのかで、働き方のニュアンスが変わると読まれます。一般にアプライングは「これから」を、セパレーティングは「すでに済んだこと」を象徴するとされ、ホラリー(質問)占星術ではとりわけ大切にされる見方です。もっとも、これは象徴的な読み方であり、特定の出来事を断定するものではありません。くわしくはコラム「アプライングとセパレーティング」もどうぞ。用語「セパレーティング」「オーブ」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。