トランジット天王星 セスキコードレート ネイタル冥王星
いまの天王星が出生時の冥王星にセスキコードレートを取るとき
この時期に高まるエネルギー
トランジット天王星がネイタル冥王星にセスキコードレート(135°)を結ぶ時期は、突発的な変化を促す天王星が、深層の欲求・執着・力関係・再生をあらわす冥王星に、水面下で溜まっていたものへの小さな修正を外から促す局面と読み取れます。135°はスクエア(90°)の1.5倍にあたる角度で、人生を作り替えるような変容を起こす強さはありません。溜めてきた問題が、手続きの通知や人の都合といった些細な用件をきっかけに、表面へ顔を出す程度の配置です。組織の人事、家族の中での役割、お金の配分など、他人と関わる領域の「見えない取り決め」が、表に出やすくなります。
天王星は約84年で黄道を一周するため、ネイタル冥王星へのこの角度は一生に1〜2回です。通過は1〜2年に及び、逆行で何度か触れると、見えかけた問題がいったん引っ込み、また別の形で戻ってくる、という繰り返しになりやすくなります。冥王星は、人が深く守っているもの、手放しにくいもの、他人と共有している資源や影響力をあらわします。そこに天王星の135°が当たると、普段は意識に上らない領域に、外から軽く光が当たります。
起こりやすい出来事・テーマ
組織や集団の中では、役職や影響力の配分についての話が、思いがけない形で持ち上がることがあります。誰が決めるのか、誰の意見が通るのかといった力関係が、小さな会議の場面や、メールの宛先の入れ替わりなどを通して表に出てきます。自分が主導権を握りたいのか、手放したいのかが、はっきり問われる場面もあります。職場では、評価面談や部署の再編の説明会など、公式な場での発言が、普段より重みを持って聞こえることがあります。
お金や契約の面では、共有している資産、ローン、保険、相続に関わる手続きの変更通知が届く、といった出来事が語られます。大きな金額の動きにつながる強さではなく、内容を見直すきっかけとして現れることが多いようです。見ないふりをしてきた書類や、溜め込んでいた整理に、ようやく手が伸びる人もいます。家族間では、親の財産や家の扱いについて、話題が出たまま先送りになっていた件が動き出す場合もあります。
気持ちの面では、長く抱えてきたこだわりや、口にしてこなかった思いが、急に表に出そうになります。人間関係では、わだかまりのあった相手との話し合いが、急に必要になったり、相手の側から切り出されたりすることがあります。激しい対決というより、先延ばしにしてきた話題を扱う時期という見方ができます。自分でも理由が分からないほど、特定の相手や話題に強く反応してしまう日があれば、その反応が過去のどんな経験と結びついているのかを、静かに振り返る時間を持つと、内面の整理が進みます。
このエネルギーの活かし方
溜めていた問題は、小さいうちに少しずつ表に出すほうが、あとの負担が軽くなります。気になっている書類や手続きを、1回にひとつずつ片づける、言いにくかったことを短い言葉で伝えてみる、といった範囲から始めると、冥王星の重さを一度に背負わずに済みます。最初に取り組むのは、期限があって、ほかの人にも関わる手続きがおすすめです。
力関係が問題になる場面では、自分が守りたいものと、手放してもよいものを、先に分けて考えておくと動きやすくなります。主導権を握ること自体が目的になっていないか、相手を変えたいのか、自分が納得したいのかを見極めると、無用な争いを避けられます。譲れないと感じる点と、実は習慣的なこだわりにすぎない点を紙に書き分けてみると、冥王星が守ろうとしているものが見えてきます。相手を変えようとして力を使うほど、関係はかえって固くなりますので、自分が受け入れられる条件を先に決めておくと、話し合いが落ち着きます。
溜めてきた問題に向き合うときは、これまで避けてきた順番で手をつけてみるのも一つの方法です。たとえば、避けてきた話題を顔を合わせて切り出す、面倒な手続きを朝一番に済ませる、といった変更です。うまくいかなければ元に戻す前提にしておけば、冥王星の重さに押されず、天王星の軽やかさを使えます。
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参考文献: Robert Hand, 'Planets in Transit: Life Cycles for Living' (Whitford Press, 1976) / Howard Sasportas, 'The Gods of Change' (Penguin/Arkana, 1989) / Noel Tyl, 'Synthesis & Counseling in Astrology' (Llewellyn, 1994)