この時期に高まるエネルギー
誕生日の約1か月半後と、次の誕生日の約1か月半前。トランジット太陽がネイタル太陽にセミスクエア(45°)を結ぶのは、この年2回です。45°は円を8等分した角度で、スクエアの半分にあたる軽い緊張角とされます。太陽は1年で黄道を一周するため、自分の太陽とのこの角度は2〜3日ほどで通り過ぎ、オーブを1〜2°に絞って読むなら、気配を感じるのはほんの数日にとどまります。
ネイタル太陽は、「自分はこう生きたい」という中心の意志や、人前に出したい顔をあらわします。そこへ空の太陽が45°から寄ってくるので、自分の軸と今の暮らしの運び方のあいだに、半歩ぶんのずれが浮かびやすくなります。誕生日から約1か月半後は、新しい1年に掲げた抱負が日常に混ざりはじめ、最初の勢いがひと息つくころ。次の誕生日の約1か月半前は、今年やるつもりだったことの進み具合を、そろそろ数えたくなるころにあたります。同じ角度でも、前者は立ち上がりの調整、後者は締めくくりの点検という色合いで受け取れるでしょう。
相手が自分の太陽そのものなので、他人の都合ではなく、自分の内側から出てくる苛立ちとして感じられやすいのが特徴です。大波というより、背中をちょんとつつかれるような角度と考えてください。太陽は逆行せず、毎年ほぼ同じ時期に同じ角度を作るため、数年たつと「この季節になると毎回こうなる」という自分なりのパターンが見えてくることもあります。
起こりやすい出来事・テーマ
内側では、「今年はまだ何も形にしていない気がする」「あれを始めると言ったのに」といった、ささやかな焦りが出やすくなります。気分が沈むというより、手が止まる、やる気の出る時間とそうでない時間の差が大きい、といった落ち着かなさで現れることが多いようです。朝に予定を書き出しながら、どれも少しずつ中途半端に見えてくる、という場面が思い浮かびます。
外側では、予定表や持ち物のほころびに気づく形で出る例が見られます。誕生日のころに決めた目標の期限が近づいているのに手をつけていなかった、続けるつもりの習慣がいつの間にか途切れていた、といったことです。久しぶりに会った知人から「最近どう?」と何気なく聞かれて、返答に詰まる場面もあるかもしれません。家族や職場の目上の人から進路について軽く触れられて、いつもより引っかかる、ということも考えられます。いずれも大きな衝突に発展するわけではなく、自分の基準と現状を見比べさせるきっかけとして働くようです。
エネルギーが余って空回りすると、夜ふかしや、関係のない片づけに熱が入るといった形になることもあります。体を酷使するほどの強さはありませんが、睡眠が削れやすいとは言えそうです。
お金や時間の使い方にも、似た小さなずれが顔を出します。自己投資のつもりで申し込んだ講座に足が向かない、買ったまま開いていない本が目につく、といった具合に、「やる気で決めたこと」と「実際に続く量」との差が見えやすくなります。責められているように感じる必要はなく、数字や棚の上の物として、現状が正直に映っているだけと受け取れます。
このエネルギーの活かし方
数日で抜けていく配置なので、新しい決意を大きく掲げ直す必要はありません。むしろ、いまの時点で自分が手を動かしているものを、三つほど書き出してみるのが向いています。そのうち本当に続けたいのはどれか、惰性で抱えているのはどれか。仕分けるだけで、少しのずれは目に見える形になります。
誕生日のあとに現れるセミスクエアなら、掲げた抱負を「半分の大きさ」に縮めて再スタートするのも一案です。誕生日の前に現れるなら、残り1か月半でやり切れることだけに絞り、そのほかは来年のリストに回すと気持ちが軽くなります。どちらの場合も、他人と比べる材料を探すより、去年の自分と今の自分を比べるほうが、この角度の使い方として落ち着きます。
人前で担っている役割の出し方を、少しだけ調整してみてください。目立つ場面では普段より半歩引いて聞き役に回る、任された場では自分の担当の範囲をはっきり伝える、といった加減です。自分をどう見せるかを小さく見直すと、太陽どうしの45°が生む落ち着かなさは、ほどよく和らぎます。周りの反応を急いで確かめず、そのまま過ごしてみるくらいがちょうどいい距離感です。大きな転換や宣言は、この角度には釣り合いません。