この時期に高まるエネルギー
トランジット火星がネイタル木星にセクスタイル(60°)を結ぶ時期は、「やってみたい」と思っていた学びや挑戦に、申し込みという形で手を伸ばしやすくなる期間と読まれます。木星は成長、学び、信じるもの、世界の広がりをあらわし、火星は動き出す力と、勝負に出る勢いをあらわします。拡大の天体と行動の天体が穏やかに結ばれるため、楽観が空回りしにくく、理想と実際の動きがほどよく釣り合うのが特徴です。ただし、合ほど大きな点火ではなく、機会の戸口が少し開く程度の角度です。
この組み合わせは、約2年で一周する火星が、ネイタル木星の60°手前と60°先を通るときに生まれ、1周のうちに2回、およそ2年に2回の頻度で巡ります。通過の中心は数日から1週間ほどですが、火星が逆行に入る回は、前後を含めて数週間から数か月かけて同じ度数を行き来し、その間に誘いや情報が何度か顔を出します。一度目で気づかなくても、二度目の通過で再び機会が目に入る、ということもあります。
動き出す気力が高まるぶん、情報や人との出会いにも前向きになります。木星は信じるものや大きな意味をあらわすため、「なぜそれをやりたいのか」という理由が自分の中で納得できていると、行動がいっそう続きやすくなります。普段なら見送る募集要項に目が留まり、「今回は応募してみよう」と思える感覚として現れる人が多いようです。
起こりやすい出来事・テーマ
学びの場面では、気になっていた講座やセミナーへの申し込み、資格の勉強の再開、語学の無料体験への参加などが出やすくなります。海外や遠方への関心も動きやすく、旅行の計画を立てる、航空券の価格を調べ始める、現地の知人に連絡を取るなどの準備が進みます。実際の出発は先でも、日程と予算を仮に決めるところまで進むのが、この配置らしい進み方です。手帳に出発の候補日を書き込むだけでも、計画が現実に近づく人がいます。
仕事では、研修や勉強会への参加、他部署や社外との交流、副業や新しい分野の情報収集など、視野を広げる動きが目立ちます。上司や年長者から、挑戦の機会を紹介される場面もあります。自営の人なら、新しい客層への案内を試す、価格やメニューを一度見直すなど、前向きな工夫が出やすい時期です。信じていることを言葉にして発信したくなる人もいて、ブログや動画の投稿を始めるきっかけになることもあります。
ただ、木星は広げる天体なので、勢いに乗って予定を入れすぎる傾向があります。誘いをすべて受けると、本業の時間や体力が削られ、通過のあとに疲れが残ることもあります。また、機会に気づかないまま忙しく過ごすと、何事もなく流れていきます。期待が高まりやすいぶん、実際に動いた量が少なければ、「何も起きなかった」という感想になりやすい配置です。木星の追い風は、気持ちの上で前向きになりやすい点が強みですが、前向きな気分そのものは、行動の代わりにはなりません。
このエネルギーの活かし方
まず、申し込みや応募のような、実際に動いた記録が残る行動を一つ選ぶのが合っています。気になっていた講座の申込書を出す、挑戦したいことの説明会に参加する、行きたい場所の宿を仮押さえする、といった流れです。火星の通過は数日から1週間ほどなので、その間に一歩だけ進めておくと、機会が現実の予定として残ります。
選ぶときの基準は、費用と時間の上限を先に決めておくことです。木星と火星の組み合わせは前向きなぶん、気がつくと予定も出費も膨らみやすいため、「月に使えるのはここまで」と線を引いてから申し込むと、後悔が少なくなります。複数の誘いが重なったときは、一年後も続けていたいものを一つだけ選び、残りは次の機会に回してかまいません。
火星が逆行を挟んで戻ってくると、申し込んだ講座や始めた準備の手応えを、数週間たってから確かめられます。通い始めた講座が自分に合っているか、準備を始めた計画に無理がないかを見て、続ける場合は日程を固め、合わないと感じたら早めに手放します。人に勧められて始めたことは、数週間たってから「自分で選んだ理由」を言えるかどうかが、続けるかの目安になります。確かめた結果は、のちに木星に関わる大きな配置が来たときの、自分の関心の方向を知る材料にもなります。