エレメントとモダリティのバランスとは
エレメントとモダリティのバランスは、太陽から冥王星までの10天体が、四つのエレメント(火・地・風・水)と三つのモダリティ(活動・固定・柔軟)にどう散らばっているかを数えて、その人の気質の傾きを読む技法です。エレメントは火(牡羊・獅子・射手)、地(牡牛・乙女・山羊)、風(双子・天秤・水瓶)、水(蟹・蠍・魚)の4区分。モダリティは活動(牡羊・蟹・天秤・山羊)、固定(牡牛・獅子・蠍・水瓶)、柔軟(双子・乙女・射手・魚)の3区分です。各天体がどのサインにあるかを区分ごとに集計すると、エネルギーがどこに集まり、どこが手薄かが見えてきます。たとえば10天体のうち火のサインに4つ集まっていれば火が強く、地のサインが0なら地が手薄、というように、その人の素材の配分が一目でつかめます。
読み解きのポイント
多く集まったエレメントやモダリティは、自然に発揮されやすい強みの傾向として現れます。逆に少ない、あるいは欠けている区分は、意識して補っていく課題のテーマになりやすいと考えられます。火が多い人は情熱的で行動が早く、まず動いてみる姿勢が出やすい一方、地が少ない人は、アイデアを具体的な形にして現実に着地させることが意識すべきテーマになりやすいでしょう。モダリティで見ると、活動が多い人は物事を始める力に長け、固定が多い人は一つのことを粘り強く続け、柔軟が多い人は状況に合わせて柔らかく適応する傾向が読み取れます。ただし、少ないことは欠点ではなく「伸びしろ」として捉えるのが心理占星術の見方です。バランスは優劣ではなく、その人らしい持ち味の配分として読み解きます。
チャートでの見方
チャートで確かめるときは、まず太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10天体が、それぞれどのサインに入っているかを書き出します。次に、そのサインを火・地・風・水のどれかに振り分けて数え、続いて活動・固定・柔軟でも数えます。たとえば太陽が牡牛座、月が乙女座、水星が山羊座なら、この3つはすべて地のエレメントに入り、地が厚いチャートだと分かります。同じ天体を活動・固定・柔軟でも振り分ければ、モダリティの偏りも見えてきます。集計してみて、ゼロの区分や1つだけの区分があれば、そこがあなたの意識して補いたいテーマの手がかりです。無料のホロスコープ作成で、自分のチャートの天体配置を見ながら確かめられます。
この技法を自分に活かす
エレメントとモダリティのバランスを知ると、「なぜ自分はこう動きやすいのか」を、持ち味の配分として説明できるようになります。火が多くてつい先走る、地が少なくて形にするのが後回しになる。そうした傾向を性格の欠点ではなく、もともとの素材のかたよりとして眺め直せると、自分を責める回数が自然と減っていきます。手薄な区分も、ダメな部分ではなく、これから意識して足していける余地です。占星術は気質を決めつける道具ではなく、自分の素材を客観的に棚卸しするための地図として役立ちます。