シナストリー 火星 コンジャンクション(合) MC
一方の火星がもう一方のMCにコンジャンクション(合)を結ぶとき
火星 合 MCがシナストリーで示すもの
火星とMCの合は、火星を持つ側の行動力が、MCを持つ側の仕事や社会での方向に、じかに火をつけやすい配置です。
火星は行動の起こし方、欲求、怒り、競争心をあらわし、MCは社会的な立場、仕事の看板、世間からの見られ方、目指す到達点をあらわします。シナストリーでは、火星を持つ側の火星が、もう一方のMCとほぼ同じ度数に並びます。合は最も強い角度で、火星の勢いが、相手の社会的な方向の中心に直接当たる形です。MCは平均して約4分で1°動くため、MCを持つ側の出生時刻が確かでないと、この配置は成り立ちません。火星を持つ側のほうは、生まれた日が分かれば十分です。
二人のあいだに表れやすい力学
MCを持つ側にとって、火星を持つ側は、自分の目標に勢いを持ち込んでくる存在として映りやすいでしょう。話しているうちに、先送りにしていた計画へ手をつけたくなる、本気で取り組む気持ちが戻ってくる、といった反応が出ます。応援されている感覚になる場合もあれば、急かされている感覚になる場合もあり、どちらに傾くかは、MCを持つ側が今の仕事にどのくらい余裕を持てているかで変わります。
視点を替えると、火星を持つ側にはMCを持つ側の仕事ぶりや社会での姿が、自分の闘志を刺激する対象に見えます。相手の目標に手を貸したい、自分も負けずに挑みたい、という衝動が湧きやすく、競争心が敬意と混ざって働く場面も多いと読まれます。仕事の話題になると急に熱が入り、会話が長引く、という形で表に出ることがあります。相手の仕事の話を聞くのが楽しいと感じやすいのも、この配置の特徴です。
ICから見ると、この合はオポジションとして働きます。ICは家やルーツ、私生活の土台をあらわす点なので、火星の熱は、MCを持つ側の外向きの仕事だけでなく、家の中の空気にも触れやすいと読まれます。仕事の話が家庭に持ち込まれる、帰宅しても気持ちが休まらない、といった形で、二つの領域がぶつかる場面もあるでしょう。
二人が同じ業界にいる場合は、この配置が分かりやすく働きます。MCを持つ側の仕事上の評判や実績が、火星を持つ側の競争心を直接刺激し、同じ土俵で力を比べる関係になることがあります。相手の成果を素直に喜ぶ気持ちと、先を越されたくない気持ちが、同時に出てくる場面もあるでしょう。
年齢や立場の差があるときは、火星の勢いが、指導や応援として受け取られる場合があります。上司と部下、師と弟子のような関係では、火星を持つ側の厳しさが、MCを持つ側の成長を促す役を果たすと読まれます。
相手の仕事への口の出し方には、気をつけたい面があります。助言のつもりが指図に聞こえたり、競争心が評価の否定として受け取られたりして、本人の誇りに触れてしまうことがあります。MCは世間から見られる自分の看板でもあるので、そこへ火星が直接当たると、反応が強くなりやすいのです。
この配置を関係に活かす手がかり
まず火星を持つ側は、相手の目標を聞く側に回ると、勢いが相手を後押しする方向へ働きます。何を目指しているのか、今どこで止まっているのかを尋ね、答えを待ってから動く。意見を言うときは、判断を求められたときに限る。この順番を守るだけで、同じ熱が指図ではなく応援として届きやすくなります。
受け取る側のMCを持つ側にも、使い方があります。火星の勢いを、自分の仕事を前へ進める燃料にする余地があるのです。提案を受けたら、その場で全部受け入れるのでも拒むのでもなく、一つだけ試して反応を見る。小さな実験を重ねると、刺激が混乱ではなく推進力に変わっていきます。
役割の面では、火星を持つ側が実行役、MCを持つ側が看板役という分担が、無理なく成り立ちます。MCを持つ側が人前で方向を示し、火星を持つ側が現場で動かす。互いの得意な場が違えば、競争は協力に変わります。このように役割を決めておくと、火星の勢いが、MCを持つ側の看板を傷つけずに済みます。
二人の合は、仕事と家の線引きを決めておくことでも扱いやすくなります。夜は仕事の話をしない時間を決める、週に一度は目標と関係のない出かけ方をする。季節の行事や記念日のように、仕事と関係のない約束を決めておく方法もあります。外で燃えた熱を、家に持ち帰らずに済む仕組みがあると、この配置の強さは負担になりにくくなります。
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参考文献: Frances Sakoian & Louis Acker, 'The Astrology of Human Relationships' (Harper & Row, 1976) / Stephen Arroyo, 'Relationships & Life Cycles' (CRCS Publications, 1979)