この時期に高まるエネルギー
好きなものや大切な人への気持ちが育ち、心地よさを求める思いが強まるのが、進行の月とネイタルの金星が結ぶ時期の色合いです。
二次進行は、出生直後の1日ずつを人生の1年ずつに当てはめて天体を進める技法です。進行の月は1か月に約1°の速さで出生図の金星に近づき、触れ、離れていきます。オーブを1°前後と見ると、ひとつの角度が働くのは数か月ほどで、季節の移り変わりと同じくらいの長さです。
金星は好みや美意識、人に好かれ方、お金の感覚を示し、月は感情の反応と暮らしの習慣を示します。二つが結ぶと、何に心地よさを感じるのかが日々の気分としてはっきりし、誰かを大切に思う気持ちも表に出やすくなります。合・45°・90°・135°・180°の五つのうち、気持ちの動きが目に見えやすいのは合と90°と180°です。
進行の月は約27.3年で一周するので、金星に対する同じ角度は一生のうちに2〜3回あらわれます。時刻が1時間ずれると進行の月は約0.5°(約2週間分)動くため、角度の重なる時期は幅をもって考えてください。
起こりやすい出来事・テーマ
職場では、雑談の温度が上がります。昼休みに同僚と好きな店の話で盛り上がる、取引先との打ち合わせが和やかに進む、新しく来た人に自然に声をかけられる、といった形で、人当たりのやわらかさが評価されやすい数か月です。
装いの面では、肌ざわりや色に敏感になります。似合うと言われる服より、着ていて気分がよい服を選びたくなり、季節の変わり目に手持ちの服を見直す人もいます。
友人や恋人との時間では、一緒に楽しむことへの関心が高まります。久しぶりの友人と美術展や音楽会に出かける、相手の好きなものを知りたくなる、といった動きです。
お金の面では、気分に合わせた小さな出費が増える一方で、本当に気に入ったものだけを選び抜く目も育ちます。値段より、使うたびに気持ちがやわらぐかどうかが選ぶ基準になりやすい時期です。
感じ方の面では、街の景色や季節の色合いに目が留まりやすくなります。通勤の途中で花の色に気づく、夕方の空をしばらく眺める、といった小さな美しさに心がほどけ、それが一日の機嫌を左右することもあります。
角度でいえば、合は満たされた気分が人づきあいに広がる時期です。90°は好きなものと必要なもののあいだで揺れやすく、相手に合わせすぎて疲れる形でも出ます。180°は、相手に求めるものと自分が差し出すものの釣り合いが気になる角度です。45°と135°は、休日の過ごし方の小さな食い違いのような形をとり、お互いの感覚をすり合わせる練習になります。
このエネルギーの活かし方
心地よさを求める気持ちは、人との関係を温め直す力として使えます。
しばらく会っていない友人を、自分の好きな場所へ一度誘ってみてください。好みを分け合う時間は、近況報告よりも気持ちを伝えてくれます。誘う側に回ることで、自分が何を心地よいと感じるのかも、あらためて確かめられます。
装いは、季節に一着だけ「着ると気分が上がる服」を選ぶ、と決めておくと、出費を抑えながら気持ちを整えられます。迷ったときは、手ざわりのよさを決め手にすると外れにくくなります。
職場では、和やかな空気に乗って、頼みにくかった相談を切り出すのに向いています。人当たりのよさが追い風になる数か月のうちに、言い出しにくい話を片づけておくと、角度が離れたあとも関係が楽になります。
好きなものを選ぶときは、「誰かに見せるため」か「自分が安らぐため」かをひとこと自分に聞いてみると、選択がぶれにくくなります。気持ちが高まって約束を急ぎたくなったときも、相手の都合と自分の余力を確かめてからにすると、心地よさが長続きします。
90°や180°で相手との釣り合いが気になるときは、自分が何をしてもらうとうれしいのかを一つだけ言葉にして伝えてみてください。察してもらうのを待つより、関係の心地よさを二人で整えやすくなります。
この数か月に育った好みや人間関係は、角度が離れても手元に残ります。