この時期に高まるエネルギー
表情や声の調子に気分がにじみ、周りへの見せ方が変わりやすいのは、進行の月がアセンダントと角度をとる数か月です。
二次進行は、出生後の1日を人生の1年に置き換えて読む技法です。進行の月は1か月に約1°ずつ進み、出生図のアセンダントに近づいていきます。アセンダントは動かないネイタルの点で、出方、体、第一印象を示し、向かい側のディセンダントは一対一の相手を示します。オーブを1°前後と見ると、月がひとつの角度に触れているのは数か月ほどです。
月は感情の反応と安心を示すので、普段は内側にしまっている気分が、顔つきや声の温度、歩き方に出やすくなります。合・45°・90°・135°・180°のうち、周りが気づくほど変化が出るのは合と90°と180°です。進行の月は約27.3年で一周するので、同じ角度は一生のうちに2〜3回めぐります。
アセンダントは出生時刻で決まる点なので、時刻の確かさがそのまま時期の確かさになります。そのうえ月の位置自体も、時刻が1時間違えば約0.5°(約2週間分)ずれます。時刻が確かでないときは、時期を確定とは扱わず、傾向を見る目安にしてください。
起こりやすい出来事・テーマ
人から見える自分に、思いがけず気づかされる場面が増えます。集合写真に写った自分の顔つきが意外だった、電話の声だけで「何かあった?」と聞かれた、といった形で、気分が外に漏れていることを知らされます。
職場では、受付や接客、子どもや高齢の人と接する場面で、気持ちのこもった応対が自然に出やすくなります。相手の表情がやわらぐのを見て、自分の顔つきが周りに与える影響に気づく人もいます。
角度でいうと、合は素の気持ちが表に出て親しみを持たれやすい時期、90°は内側の気分と外に見せたい姿のあいだに摩擦が出て、気を張ることに疲れやすい時期です。180°はディセンダントに重なる形で、パートナーや親しい相手の反応に感情が大きく動き、相手の態度から自分の様子を知る場面が増えます。45°と135°は、朝の支度に手間取る、体の動きがなんとなく重いといった、小さな調整の合図にとどまります。
家に帰ったときの声の調子にも、その日の気分が出ます。家族やペットの反応がいつもと違うことで、自分の状態に気づく場合もあります。
新しい集まりや習いごとの場では、最初の数回で受ける印象が、その日の気分に左右されやすくなります。うまく話せた日と、口が重かった日の差が大きく、同じ自分なのに相手の反応がまるで違う、と感じることもあるでしょう。
体への表れとしては、疲れが姿勢や動きに出やすく、休むと見た目まで軽くなると感じる人もいます。
このエネルギーの活かし方
表に出た気分は、取り繕うより、あとから一言添えて整えるほうが楽です。
むっとした顔をしてしまったら「考えごとをしていた」と一言添えるだけで、相手の受け取り方が変わります。言い添えの言葉を二つ三つ持っておくと、表情が出ることへの気後れが減ります。
180°の時期は、一対一の相手との会話を丁寧にするとよいでしょう。相手の反応を急いで解釈せず、聞いたことをいったん受け止めてから返すと、感情の行き違いが起こりにくくなります。
肩や首をほぐす、背すじを伸ばして歩くといった小さな手入れは、気持ちの落ち着きにつながり、表情もやわらげてくれます。
気持ちが顔に出やすいことは、弱みとは限りません。気持ちの通った笑顔や相づちは、言葉以上に安心を運ぶことがあり、接客や子育て、看病のような場面では、この数か月の表情の豊かさがそのまま相手の支えになります。
人と会う予定の前には、数分だけでも一人になって、いまの気分を自分で確かめておくと、表に出る気持ちに振り回されにくくなります。
周りから「雰囲気が変わった」と言われたら、よい変化なのか疲れのしるしなのかを、自分の感覚で確かめてみましょう。この数か月に気づいた出方の癖をメモに残しておくと、次に同じ角度がめぐったときの手がかりになります。