この配置の意味
月のスクエアは、安心したい気持ちと相手の天体の求めるものが張り合い、心の揺れが行動の力にもなる配置と読まれます。
気持ち、安心したい欲求、習慣、体のリズム、家庭や身近な人との関わりをあらわす月に、90°の角度で別の天体がかかる形です。スクエアは円を4つに割る角度で、ハード系に数えられます。多くは同じクオリティで、エレメントの異なるサインの間に結ばれます。月が関わると、その緊張は理屈より先に気分や体の反応として出やすく、本人には「なぜか落ち着かない」と感じられることがあります。
月は1日に13°ほど進むため、月のスクエアは同じ日に生まれた人の間でも、出生時刻によって相手が変わります。個人差が出るのは、相手の天体と、二つの天体が入るハウスです。どの生活の場面同士が張り合っているかで、心の揺れが出る場所が見えてきます。たとえば4ハウスと7ハウスなら家庭とパートナー関係の間、10ハウスと1ハウスなら仕事の責任と自分の気分の間、という読み方です。
スクエアの緊張は、居心地の悪さとして感じられる一方、じっとしていられない気持ちが、暮らしを変える行動につながることもあります。揺れをなくすより、揺れとの付き合い方を身につけていく配置です。
現れやすい傾向
気持ちが揺れやすく、その揺れが行動を起こすきっかけにもなる配置です。安心したいのに落ち着いていられない、という状態を何度か経験しながら、自分なりの立て直し方を身につけていきます。
太陽とのスクエアは上弦や下弦の月のころの生まれで、やりたいことと心の安心が引き合い、外と家とで見せる顔に差が出ます。水星なら、気持ちと言葉が食い違い、言いすぎたり言えなかったりする場面があります。金星なら、好きな人や物に心を寄せるほど、不安や物足りなさも感じやすくなります。火星なら、感情がすぐ行動に出て、苛立ちを抑えにくい日があります。木星なら、気持ちが大きくなりやすく、食べすぎや買いすぎにつながることがあります。土星が相手のときは、甘えることに罪悪感を持ちやすく、気持ちを我慢しがちです。天王星なら、気分の切り替わりが急で、同じ生活に飽きやすい形です。海王星なら、周りの気分を吸い込み、疲れの理由が自分でも分かりにくくなります。冥王星なら、感情が深く強く、身近な人との関係で、手放すこととしがみつくことの間で揺れます。
家庭では、家族の期待と自分の気持ちの間で、折り合いをつける場面が多くなります。仕事では、職場の雰囲気の変化に気分が左右されやすく、疲れが溜まると判断が急になることがあります。一方で、人の気分の変化を早く察するので、場の空気が悪くなる前に手を打てる人でもあります。
お金の面では、気分の落ち込みを買い物や食べ物で埋めようとする形が出ることがあります。体の面でも、気持ちの張りつめが胃腸の調子や眠りに表れる人もいます。
活かし方
気持ちが揺れたら、まず体を休めるか温めることを優先しましょう。月の緊張は、体が落ち着くとやわらぎやすくなります。
苛立ちや不安を感じた場面を手帳に書き留めておくと、どの天体とのスクエアが反応しているのか、繰り返しの型が見えてきます。型が分かれば、揺れが来る前に備えることもできます。
気持ちを話せる相手を、家族の外にも一人持っておくと安心です。家庭の中で生まれた揺れを、少し離れた場所で受け止めてもらえると、気持ちの整理が早く進みます。大事な決めごとや買い物は、気分の波が落ち着いてからにする、という自分なりの決まりを作っておきましょう。
揺れやすさは、人の気持ちの変化に気づく力でもあります。身近な人の様子に早く気づける点を、長所として使っていきましょう。自分が揺れた経験があるからこそ、同じように揺れている人に寄り添えます。
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参考文献: Sue Tompkins, 'Aspects in Astrology' (Element Books, 1989) / Charles E. O. Carter, 'The Astrological Aspects' (L. N. Fowler, 1930) / Noel Tyl, 'Synthesis & Counseling in Astrology' (Llewellyn, 1994)