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春分点とは
牡羊座0度の起点
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春分点(しゅんぶんてん)とは
春分点は、黄道(太陽の通り道)と天の赤道が交わる2つの点のうち、太陽が南から北へと横切るほうの点です。太陽がこの点に来る日が春分にあたり、現在の暦ではおおむね3月20日前後になります。もう一方、太陽が北から南へと横切る点は秋分点と呼ばれ、春分点とは天球上でちょうど反対側に位置します。西洋占星術(トロピカル方式)では、この春分点を牡羊座0度の起点と定めていて、12のサインはここから順に始まります。つまり春分点は、ホロスコープ全体のいちばんの出発点になる、とても大切な基準点です。天文学でも、この点は天球上の経度(赤経や黄経)をはかるときの「0度」の位置として使われ、古くから「春分点」「牡羊座の第一点(First Point of Aries)」などと呼ばれてきました。星の位置や太陽・月・惑星の動きを語るときの、共通のものさしの始点だと考えるとわかりやすいでしょう。
季節を基準にする出発点
春分点が牡羊座0度とされるのは、季節の節目を黄道の起点にする、という考え方に基づいています。春分は、昼と夜の長さがほぼ等しくなり、これから昼が長くなっていく境目の日。北半球では春のはじまりにあたり、芽吹きと再生のイメージと重ねられてきました。トロピカル方式はこの季節の循環を物差しにするため、春分点をサインのスタートに置きます。だからこそ、トロピカル方式のサインは星座そのものというより「季節の移り変わりを12等分した区切り」だと理解すると、しっくりきます。太陽が牡羊座に入る=春が始まる、というつながりが、この方式の根っこにあるわけです。ただし、春分点は星空のなかをごくゆっくり後退していくため、名前の「牡羊座0度」と、実際の星座の位置とは、歳差のぶんだけ少しずつずれていきます。この後退はおよそ2万6千年で天球を一周するゆっくりとした動きで、一年あたりにすればごくわずかですが、長い年月を重ねると無視できない差になっていきます。
サインと星座のずれ、関連の読み方
歳差によって、春分点は長い時間をかけて星座の上を移動してきました。およそ2000年前にはほぼ牡羊座(おひつじ座)の先頭にありましたが、その後ゆっくり西へずれていき、現在は実際の星空ではうお座(魚座)のあたりにあるとされます。そのため、トロピカル方式のサインと、実際の星座(サイデリアル)との間には、ずれが生まれています。たとえば「太陽は牡羊座」とトロピカルのチャートに出ても、その日に空を見上げると太陽は星座としてのうお座のあたりにある、ということが起こります。このずれをどう扱うかが、二つの方式の分かれ目です。西洋占星術の多くはトロピカル方式(季節基準)を、インド占星術などはサイデリアル方式(実際の星座基準)を採用しており、どちらが正しいというより、起点の取り方が違うと考えるのが自然です。星座と季節のつながりはコラム「星座と季節」、サインと星座のずれは「トロピカルとサイデリアル」でくわしく扱っています。用語「黄道」「歳差」もあわせてどうぞ。自分のチャートは「無料のホロスコープ作成」から確かめられます。
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参考文献:本事典のコラム「星座と季節」「トロピカルとサイデリアル」に準拠 / 春分点は黄道と天の赤道の交点(天文事実)
監修:編集部(占星術担当)最終更新 2026-06-16
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